毎日杯

毎日杯

2001/03/24　阪神競馬場　G3　芝2000m

| Home | 展望 | 調教 | 予想 | 結果 | 回顧 | 2001年結果 |

■ レース展望

■ ダイタクバートラム	■ クロフネ	■ コイントス
■ ルゼル	■ マイネルエスケープ	■ ブラックタイガー

＝　ダイタクリーヴァ弟　ダイタクバートラムに一発を期待　＝

　評判馬のクロフネが人気になりそうですが、魅力的な馬が出走するのでそちらに注目しています。その名は、ダイタクバートラム。ダイタクリーヴァの全弟ですが、それを抜きにしても、走る馬独特のものを持った馬なので、かなり魅力を感じています。１勝馬でかなり苦しい戦いになりそうですが、いきなりでも重賞制覇するだけの素質を持った馬だと思います。人気はないでしょうが、一発を期待します。あとは、競馬センスあるコイントス、２１００と堅実さ目立つルゼル、久々でも京成杯２着が不気味なマイネルエスケープあたりが気になるところです。

　【ミニデータ】
　・過去１０年で前走連対していた馬は１４頭。連対していなかった６頭は前走重賞かＯＰに出走。
　　条件戦で連対できなかった馬の巻き返しはなし。
　・過去１０年で逃げ馬の連対はホクセイシブレー１頭（２着）のみ。逃げ馬苦戦。

２０００年

毎日杯

１着　シルヴァコクピット

２着　リワードフォコン

■ 調教診断

＝　雰囲気はやはり一級品　ダイタクバートラム好調キープ　＝

■ ダイタクバートラム
　栗ＣＷでラスト強めに追われ、切れのある動きを披露しました。タイムは早くありませんが、走っているときの雰囲気は、やはりいいモノを持っています。相手は強いですが、かなりやれるのではないでしょうか。
■ クロフネ
　栗坂で一杯に追われて、１番時計（５０．３秒）をマークしました。迫力満点の動きでかなりインパクトがありました。動きはいいですが、少々抑えが効かなくなっている感じがあるので注意が必要です。レースではブリンカーをつけるそうなので、一気に逃げるレースになる可能性もあります。
■ コイントス
　南Ｗで馬なりで最後まで力強い走りで好調をアピールしました。大型馬ですが、身のこなしがしなやかで素質を感じさせます。まだ若いところもありますが、どんなレースを見せるか興味を抱かせる馬です。

■ 相馬眼予想

＝　素質開花でスター街道へ！　ダイタクバートラム本命　＝

　まずは断然人気が予想されるクロフネの取捨。調教で１番時計を出し、迫力のある動きからかなりのインパクトがありましたが、果たしてそれだけで飛びついていいものなのでしょうか。３ヶ月休養した馬がいきなり１番時計を出す調教を調教師は望んでいたのでしょうか。おそらく、陣営はこんなに早いタイムを出す必要性は感じていなかったと思います。馬が行く気になって抑えが効かずにタイムが出過ぎたというのが正直なところではないでしょうか。早いタイムが出たのは、調子がいい証拠という見方もできますが、ここで注意したいのは、抑えが効かなかったというところです。今回からブリンカーをつけるので、レースでは早いペースで逃げることになりそうです。現時点での完成度も高いので、逃げ切っても不思議ではないですが、坂を２回登るタフな阪神２０００ｍを考えると直線で失速するケースも考えられます。そのあたりを考慮して、今回は３番手の評価が妥当だと思っています。

　本命は、ダイタクバートラムです。週の初めから言っていたようにこの馬で勝負します。調教の動きも良く、勝った前走のデキをがっちりキープしています。何より走る馬独特の雰囲気が感じられるのが魅力で今後の成長次第でかなりのところまで行ける馬だと思います。道中は中団よりやや後ろで脚を溜め、直線外から一気に差す競馬で１着でゴール。ダイタクリーヴァの半弟で父は菊花賞を豪脚で制したダンスインザダークと血統的に非常に魅力のある馬です。ここを勝って皐月賞に出走してもらいたいと思います。

　対抗は、コイントスです。大きい馬体に似合わない柔らかさと器用さを持った馬で競馬センスを感じます。前走も上がり３Ｆ３４．４秒の切れ味を見せており、差し脚にも魅力があります。１番枠を引いたので、コースロスなく道中進め、末を生かす競馬で上位争いしてくれるでしょう。

　また、堅実な走りで今回も上位争いできそうなルゼル、人気はないが強い相手と差のないレースをしている ロイヤルキャンサーを抑えたいと思います。

　　　　　◎ダイタクバートラム
　　　　　○コイントス
　　　　　▲クロフネ
　　　　　△ルゼル
　　　　　注ロイヤルキャンサー

■ レース結果

  2001年2回阪神1日( 3月 24日) 11Ｒ  
  第48回 毎日杯(ＧＩＩＩ) 
  サラ系３歳 2000ｍ 芝・右  
  (混)(特指) オープン 別定 
  本賞金： 4200、 1700、 1100、 630、 420万円 発走 15:45 
  天候：晴　 芝：良　 
 ------------------------------------------------------------------------------
　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
 ------------------------------------------------------------------------------
   1 ▲ 2  2 (外)クロフネ　　　　　 牡 3 55.0kg  四位洋文 1:58.6  510Kg  -4  1
   2 ○ 1  1  　 コイントス　　　　 牡 3 55.0kg  藤田伸二 1:59.5  516Kg  -8  3
   3 ◎ 7  9 (父)ダイタクバートラム 牡 3 55.0kg  河内洋　 2:00.4  492Kg   0  4
   4 △ 8 10 (外)ルゼル　　　　　　 牡 3 55.0kg  後藤浩輝 2:00.5  476Kg -10  2
   5 注 6  6  　 ロイヤルキャンサー 牡 3 55.0kg  武幸四郎 2:00.6  444Kg  -2  5
   6 　 7  8 (父)コスモスクランブル 牡 3 55.0kg  幸英明　 2:00.8  476Kg  -8  8
   7 　 4  4 (父)アスカツヨシ　　　 牡 3 55.0kg  福永祐一 2:01.0  422Kg -16  7
   8 　 8 11  　 スキャンボーイ　　 牡 3 55.0kg  池添謙一 2:01.4  470Kg  -6  9
   9 　 3  3  　 ブラックタイガー　 牡 3 55.0kg  山田泰誠 2:01.5  492Kg  -6  6
  10 　 5  5  　 セフティーヒカリ　 牡 3 55.0kg  小林徹弥 2:01.6  484Kg   0 10
  11 　 6  7  　 マイニングレディ　 牝 3 53.0kg  熊沢重文 2:02.2  460Kg  -6 11
 ------------------------------------------------------------------------------
  ハロンタイム　 12.4 - 11.2 - 12.2 - 12.5 - 12.2 - 11.8 - 11.5
  　　　　　　        - 11.6 - 11.5 - 11.7  
  上り 　4F 46.3 - 3F 34.8 
  1コーナー　 6,2,7(1,3,11)5(4,10)(8,9)  
  2コーナー　 6,2(1,7)(3,11)(4,5,10)(8,9)  
  3コーナー　 6,2(1,7,11,10)(4,3,5)(8,9)  
  4コーナー　 (*6,2)-(1,10)-(7,4)(8,9)(11,5)3  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 02 130円 1番人気  枠連　  1- 2   340円  2番人気
  複勝 02 100円 1番人気  馬連　 01-02   350円  2番人気
  　　 01 130円 3番人気  ワイド 01-02   190円  2番人気
  　　 09 340円 5番人気  　　　 02-09   660円  7番人気
  　　       　  　　　  　　　 01-09 1,140円 14番人気

■ レース回顧

　１分５８秒６の好タイムでクロフネが優勝。このタイムを３歳のこの時期の馬が出すこと自体凄いことですが、それを楽に後続を突き放して出したのですから、驚かないわけにはいきません。かなりのインパクトを感じた人も多いのではないでしょうか。この勝利で次走のＮＨＫマイルＣで２着以内に入れば、ダービーに出走できそうです。ぜひともダービーでアグネスタキオン、ジャングルポケットと対戦してもらいたいものです。では、回顧です。

　▲クロフネは、２番手を進み、４コーナーで先頭に並びかけると直線で後続との差を一気に広げて１着でゴール。早いタイムの出る馬場状態でしたが、１分５８秒６はこの時期の３歳馬としては素晴らしいタイムです。直線で楽に後続を突き放した姿を見て、背筋が寒くなった人も多いのではないでしょうか。馬体の作りも素晴らしく、いかにも瞬発力がありそうな走法からもこの馬の素質の高さを感じます。陣営もかなり仕上げているので、４歳になってからの成長は望み薄かもしれませんが、今の強さは素晴らしいものがあります。次走は、ダービーの出走権を確保するためにＮＨＫマイルＣに出走します。ＮＨＫマイルＣが行われる東京１６００ｍは、２０００ｍの実績馬の活躍が目立つコースなので、２０００ｍが得意なこの馬には向きそうです。あとは、久々の１６００ｍのレースで折り合えるかどうかでしょう。抑えが効かないようなら、直線の坂で失速することになります。

　○コイントスは、内々の４番手を進み、直線懸命に差を詰めましたが、クロフネの影は踏めずに０．９秒差の２着まで。好位から中々の伸びを見せ、この馬なりの走りを見せましたが、相手が悪かったとしか言いようがありません。馬体はまだ若いところがあるので、今後の成長が期待できそうです。馬体の作りも見栄えがするので、上手く仕上げていけば重賞を取れる器だと思います。

　◎ダイタクバートラムは、最後方を進み、直線勝負の競馬でゴール前でルゼルを差して３着確保。クロフネとの１．８秒の差はこの春に逆転するにはかなり難しいですが、秋には逆転があるかもしれません。それくらい、この馬には走る馬のそれを感じるし、今後の成長が見込める馬だと思います。まだ２勝馬なので、ダービーに出走できるかは今後のトライアル次第ですが、ぜひとも出走して欲しいと思います。ダイタクリーヴァの弟ですが、距離は長い方が良さそうです。

　△ルゼルは、後方を進み、直線で伸び切れずに４着敗退。本調子でなかったのか、いつもの伸び脚が見られませんでした。競馬センスが良く自在性があるのですが、今回は少し位置取りが後ろ過ぎた印象です。馬体と素質面から、今回の一戦だけでは見限れない馬です。

| Home | 展望 | 調教 | 予想 | 結果 | 回顧 | 2001年結果 |