日経賞
2001/03/24 中山競馬場 G2 芝2500m

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レース展望
メイショウドトウ マチカネキンノホシ メジロランバート
マーベラスタイマー ゴーイングスズカ コスモブレイザー

= TMオペラオー不在なら俺の出番 メイショウドトウ中心 =

さあ天皇賞に向け有力馬が始動する季節になりました。今年の日経賞は、 テイエムオペラオーが不在ならこの馬をおいて推奨できる馬はいないでしょう。 それほどの存在になったメイショウドトウ。有馬記念後も順調なので、 中心は動かしがたいところです。天皇賞に出走するためには、ここを勝 たなければならないので、有馬記念以来でもきっちり仕上げてくるはずです。 ここは軸は堅いとみます。あとは、G2を2勝しているマチカネキンノホシ も2500mの距離と今の荒れ馬場と条件揃うだけに狙い目がありそうです。その他 では、ダイヤモンドSで2着し重賞が手の届くところまできているメジロランバート、 叩かれながら調子を上げているマーベラスタイマー、久々も荒れ馬場で 出番がありそうなゴーイングスズカあたりにチャンスがありそうです。

 【ミニデータ】
 ・過去10年で19頭が2400m以上の重賞で入着以上の実績あり。距離実績を重視。
 ・過去10年で重賞未勝利馬が9頭連対。重賞実績より距離実績を重視した方が良い。

2000年日経賞1着 レオリュウホウ2着 ステイゴールド

調教診断

= 久々も不安ない動き メイショウドトウ好仕上がり =

メイショウドトウ
 栗坂で一杯に追われ、ラストまで脚色衰えずにきっちり伸びました。最初から飛ばして いきましたが、追われての反応も抜群でした。馬体の張りも十分あり、きっちり仕上がった と判断します。このデキならば、まず負けることはないと思います。
メジロランバート
 美坂で馬なりでリズミカルなフットワークで進み、ラスト11.8秒と鋭く伸びました。 動きが軽くなってきた印象で更に調子を上げてきています。相手は強いですが、自分の 力は出し切ってくれるでしょう。
コスモブレイザー
 南Wで馬なりで進み、ラスト追われると俊敏に反応し、まずまずの伸びを見せました。 中間も順調に調教を消化し、好調子をがっちりキープしています。荒れ馬場を苦にし いタイプなので見せ場以上を期待したくなります。

相馬眼予想

= 格の違いを見せ付けろ! メイショウドトウ本命 =

 中山コースは今週も一番幅の広いAコースで行われます。ずっとAコースを使い 続けているので、内側はだいぶ荒れてきており、逃げ馬も荒れ馬場を避けて外側 をまわることも多くなっています。4コーナーから直線にかけても内側が 荒れているので外々をまわった馬の方が伸びがいいようです。ただし、外側もそんなに芝の 状態は良くはないので、少なからず力のいる馬場状態であることは変わりません。 荒れた馬場を苦にしないパワー型末脚を持った馬が、有利な馬場状態です。

 さてメンバーを見渡すとやはりメイショウドトウで断然の印象です。調教の動き も抜群で死角が見当たりません。2着探しのレースと見ます。2着馬の候補は、当然、荒れ 馬場をこなすパワー型末脚を持った馬です。メンバー的にも過去のデータ的にも 重賞未勝利馬でも十分に好勝負できるとみています。

 本命は、メイショウドトウです。 今更この馬の実績は説明しませんが、ここを勝たないと天皇賞に出走できない ため、陣営はきっちり仕上げてきました。メンバー的に負けることはまずない と思います。道中は4,5番手を進み、4コーナーで先団に取りつくと直線で 一気に差を広げて1着でゴール。天皇賞に向け、TMオペラオーにプレッシャー をかけるためにもここは楽勝したいところです。格の違いと言わんばかりのレース を見せてくれると思います。

 対抗は、メジロランバートです。 ダイヤモンドSを2着し、重賞が手に届くところまできました。中間の調教も 順調で最終調教でもいい動きを見せ、更に調子を上げている印象です。荒れ馬場 もそれほど苦にしないので、外から差す競馬で上位争いしてくれるでしょう。 今乗れている柴田善騎手が騎乗するのも心強く、無理にメイショウドトウを 負かしに行かなければ2着は十分あると思います。

 あとは、マチカネキンノホシです。 有馬記念以来、久々の出走になりますが十分に乗り込んでいるので仕上がり自体 は悪くないようです。ゆったり進められるこの距離は走るので、久々でも3番手 に評価しました。パワーがあるので今の馬場も十分にこなせます。

 また、荒れ馬場でしぶとい末脚を生かせそうな コスモブレイザー、 叩き5戦目でだいぶ調子を上げてきている マーベラスタイマーを抑えたいと思います。

     ◎メイショウドトウ
     ○メジロランバート
     ▲マチカネキンノホシ
     △コスモブレイザー
     注マーベラスタイマー

レース結果
  2001年3回中山1日( 3月 24日) 11R  
  第49回 日経賞(GII) 
  サラ系4歳以上 2500m 芝・右  
  (混)(指) オープン 別定 
  本賞金: 6400、 2600、 1600、 960、 640万円 発走 15:35 
  天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ◎ 1  1 (外)メイショウドトウ  牡 5 58.0kg  安田康彦 2:33.7  512Kg   0  1  
   2 ▲ 6  6 (外)マチカネキンノホシ 牡 5 58.0kg  岡部幸雄 2:33.8  540Kg  +4  2  
   3 ○ 3  3 (父)メジロランバート  牡 6 57.0kg  柴田善臣 2:34.3  466Kg  +6  3  
   4   4  4    エーピーグリード  牡 6 57.0kg  吉田豊  2:34.6  502Kg  +2  5  
   5 △ 2  2 (市)コスモブレイザー  牡 6 57.0kg  江田照男 2:34.7  436Kg  -2  6  
   6   8  9    ダイワオーシュウ  牡 7 57.0kg  北村宏司 2:34.7  452Kg   0  7  
   7 注 7  7    マーベラスタイマー 牡 7 58.0kg  田中勝春 2:34.8  518Kg  -6  4  
   8   7  8 (父)ゴーイングスズカ  牡 8 58.0kg  横山典弘 2:34.9  458Kg  -4  8  
   9   8 10 (外)ミラクルタイム   牡 6 57.0kg  村田一誠 2:35.3  466Kg  -2  9  
  10   5  5 (父)テイエムトッキュー 牡 7 57.0kg  蛯名正義 2:35.7  480Kg  -6 10  
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  ハロンタイム  7.2 - 12.0 - 12.1 - 12.1 - 12.3 - 12.8 - 12.9
               - 12.7 - 12.2 - 12.1 - 11.8 - 11.7 - 11.8
  上り  4F 47.4 - 3F 35.3 
  1コーナー  4,9-8,6,5,3,1(7,10)2  
  2コーナー  4,9-8,6(5,3)1(2,7,10)  
  3コーナー(2周目)  4,9-(8,6)1,3(5,2,10)7  
  4コーナー(2周目)  4,9(8,6)(3,1)-2(10,7)5  

  <払戻金> 
  単勝 01 110円 1番人気  枠連   1- 6 330円 2番人気
  複勝 01 100円 1番人気  馬連  01-06 330円 2番人気
     06 150円 3番人気  ワイド 01-06 180円 2番人気
     03 140円 2番人気      01-03 170円 1番人気
                       03-06 360円 5番人気


レース回顧

 メイショウドトウが中団から鋭く伸びてG2制覇。天敵テイエムオペラオーが いなければ負けないと言わんばかりの貫禄勝ちでした。この勝利で天皇賞に出走 できるので、テイエムオペラオー陣営も非常に嫌な感じでしょう。昨年からの 充実ぶり、そして馬体の変貌ぶりは素晴らしいとしか言いようがありません。 3200mの天皇賞は、血統的に不向きなところ もありますが、ジャパンカップ、有馬記念、日経賞の競馬を見る限り、あまり問題視 しなくていい思います。メイショウドトウがテイエムオペラオーを破る日 は来るのでしょうか?では、回顧です。

 ◎メイショウドトウ は、中団を進み、3コーナーから徐々にスパートし、直線に向くと先に抜け出した マチカネキンノホシをきっちり捕えて1着でゴール。3,4コーナーでの行きっぷりが 悪く、安田康騎手の手綱がかなり動いていましたが、直線に向いてエンジンがかかると 一気に差し切りました。スローペースでしたが、荒れた中山の馬場で大外をまわって 3F34.6秒なら、好評価を与えていいでしょう。天皇賞に向け、視界良好です。 ただし、少し気になるのが3,4コーナーでズブさを見せた点です。天皇賞では 3,4コーナーでの下り坂をいかにスムーズに進めるかがポイントになるので、ここ をどう進めるかにかかっています。京都コースは3戦3連対と実績がありますが、 3000mを超える長距離戦は初めてなので、ほんの少し気になるところです。 パドックでは、実に落ち着いて周回し、馬体の張りも良く、非常に目立っていました。 また、だんだんと古馬の風格がついてきました。次走は天皇賞。外国産馬初の天皇賞馬 になれるか、今の充実ぶりなら好勝負できそうです。

 ▲マチカネキンノホシ は、4番手を進み、直線に向き早めに抜け出したが、最後はメイショウドトウに差され て2着まで。久々でプラス4キロとやや重めでしたが、まずまずの走りを見せました。 やはりゆったりと流れるこの距離は合うようです。関東のレースでは、常に力を出せる ようになってきており、安定感が出てきました。春の目標は宝塚記念になりそうですが、 精神面がもっと成長すれば、昨年のようなことはないでしょう。馬体もまだ上積みが 見込めそうなので、これから更に良くなってきそうです。

 ○メジロランバート  中団につけ、3コーナーから仕掛けられましたが、荒れ馬場に脚をとられて伸び 切れずに3着。調子が良かっただけに現時点で上位2頭とは実力差があるようです。 馬体はプラス6キロでも太め感がなく、逆に筋肉が戻ってきた感じで良く見えました。 次走は、出走可能なら天皇賞になりますが、更にメンバーが強化されるので苦しい 戦いになりそうです。ただし、まだ良くなる余地を残しているので、今後の上積みを 期待したいところです。


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