マーチＳ

マーチステークス

2001/03/25　中山競馬場　G3　ダ1800m

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■ レース展望

■ ベラミロード	■ ハギノハイグレイド	■ サンフォードシチー
■ プリエミネンス	■ リージェントブラフ	■ ホーマンスピリット
■ ヒダカクラフティー	■ スマートボーイ	■ ジョウノブラボー

＝　宇都宮の女傑　ベラミロードの走りが楽しみ　＝

　ダートの実力馬が揃って難解な一戦。今のところは、宇都宮の女傑ベラミロード が、どんな走り見せるか楽しみにしています。ダートなら中央場所でも十分に好勝負できるのではないでしょうか。また、今が充実期で松田厩舎の勢いも感じるハギノハイグレイド も恐い一頭です。人気になりそうなサンフォードシチーは、フェブラリーＳは１人気で４着もこのメンバーなら十分にチャンスはあるでしょう。ただし、坂のあるコースで１８００ｍは少し距離が長いかもしれません。あとは、軽ハンデを生かせそうな実績馬プリエミネンス 、出走してくるようならリージェントブラフにチャンスがありそうです。

　【ミニデータ】
　・荒れるダート重賞。過去７年で３ケタ配当は１度もなし。万馬券２回。
　・過去７年の連対馬７頭が重賞初挑戦。ハンデ戦だけに重賞実績にこだわる必要なし。

２０００年

マーチＳ

１着　タマモストロング

２着　スマートボーイ

■ 調教診断

＝　宇都宮で豪快な追い切り　ベラミロード好調キープ　＝

■ ベラミロード
　宇都宮ダートで一杯に追われ、最後までしっかりとした脚取りでいい動きを見せました。馬体の張りもあり、前走のデキをがっちりキープしています。逃げ馬なので、スマートボーイとの兼ね合いが気になりますが、デキの良さで善戦できそうです。
■ プリエミネンス
　南Ｗで馬なりで最後までしっかりと伸びました。フェブラリーＳより少し上向いている印象です。このデキでハンデ５２キロなら狙いたい馬です。
■ サンフォードシチー
　栗坂で一杯に追われ、重心の低いフォームできっちり伸びました。フェブラリーＳのときと同じような動きで調子落ちは感じられません。トップハンデ５８キロと得意とは言えない中山千八でどんなレースを見せるか、期待半分、不安半分といったところ。

■ 相馬眼予想

＝　軽ハンデ５２キロは魅力　プリエミネンス本命　＝

　中山ダート１８００ｍに１６頭のフルゲート。これを聞いただけでも混戦ですが、さらにハンデ戦で抜けた存在がいないメンバーなら穴を期待してもいいでしょう。本線には軽ハンデの牝馬２頭を狙ってみました。本来ならサンフォードシチーに期待したいところですが、今回に限っては３番手評価としました。

　本命は、プリエミネンスです。期待したフェブラリーＳは１１着と案外な結果に終りましたが、５２キロのハンデと中山１８００ｍに魅力があるので再度狙ってみます。調教の動きから若干良化している印象で今回も調子はいいようです。同厩のスマートボーイが果敢に逃げる展開で差し有利になる展開もこの馬に合いそうです。道中は６，７番手を進み、直線に向くと外目から一気に伸びて１着でゴール。早いタイムの決着にも不安がないので、雨が降っても問題ありません。中央場所の重賞制覇の大きなチャンスとみます。

　対抗は、ベラミロードです。スマートボーイとの逃げ争いが激化しそうなので２番手に評価を下げました。それでも今の充実ぶりからすると押し切ってしまいそうなので、これ以下には落とせません。ユニコーンＳでゴールドティアラの２着に善戦した実績からも、このメンバーで通用しないことはまずないでしょう。

　あとは、サンフォードシチーです。転厩初戦、トップハンデ５８キロ、得意とはいえない１８００ｍと死角が見え隠れしている状態では本命に推せません。ただし、調子落ちだけはないようなので、実績を買って３番手に評価します。今回は気楽に乗れる村山騎手がフェブラリーＳのリベンジをすることは十分に考えられます。

　また、目下好調で５７キロも馬格があるので苦にならない ハギノハイグレイド、徐々に力をつけ重賞でも通用するようになった ヒダカクラフティーを抑えたいと思います。

　　　　　◎プリエミネンス
　　　　　○ベラミロード
　　　　　▲サンフォードシチー
　　　　　△ハギノハイグレイド
　　　　　注ヒダカクラフティー

■ レース結果

  2001年3回中山2日( 3月 25日) 11Ｒ  
  第8回 マーチステークス(ＧＩＩＩ) 
  サラ系４歳以上 1800ｍ ダート・右  
  (混)(指) オープン ハンデ 
  本賞金： 4200、 1700、 1100、 630、 420万円 発走 15:25 
  天候：小雨　 ダート：良　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 　 7 14  　 アイランドオオジャ 牡 5 54.0kg  中舘英二 1:50.8  478Kg   0  7
   2 　 6 11  　 ホーマンスピリット 牡 6 56.0kg  田中勝春 1:51.0  466Kg -11  8
   3 ◎ 5 10  　 プリエミネンス　　 牝 4 52.0kg  小野次郎 1:51.3  470Kg   0  5
   4 ▲ 3  6 (父)サンフォードシチー 牡 6 58.0kg  村山明　 1:51.4  468Kg  -4  2
   5 　 4  8  　 ジョウノブラボー　 牡 5 55.0kg  吉田豊　 1:51.6  498Kg  +2  6
   6 △ 8 15  　 ハギノハイグレイド 牡 5 57.0kg  池添謙一 1:51.7  510Kg  -2  1
   7 　 3  5  　 タヤスアンティーム 牡 6 54.0kg  勝浦正樹 1:51.8  510Kg   0 12
   8 注 5  9 (外)ヒダカクラフティー 牡 5 55.0kg  高橋亮　 1:52.0  524Kg  -2  4
   9 　 2  3  　 ユーワミラージュ　 牡 8 50.0kg  二本柳壮 1:52.1  502Kg  -2 15
  10 　 4  7 [地]ラッシュスルー　　 牡 5 51.0kg  川原正一 1:52.4  468Kg -10 14
  11 　 8 16  　 キングオブジェイ　 牡 6 53.0kg  小林淳一 1:52.4  502Kg +10 16
  12 　 7 13  　 スマートボーイ　　 牡 6 56.5kg  伊藤直人 1:52.5  482Kg   0  9
  13 　 2  4  　 ミヨノショウリ　　 牡 6 54.0kg  郷原洋司 1:52.5  490Kg  +2 13
  14 　 1  2  　 ジーティーボス　　 牡 4 52.0kg  吉永護　 1:53.1  564Kg  -2 11
  15 ○ 6 12 [地]ベラミロード　　　 牝 5 54.0kg  内田利雄 1:54.6  422Kg  -6  3
  16 　 1  1  　 タマモルビーキング 牡 4 52.0kg  菊沢隆徳 1:56.7  484Kg  -2 10
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  ハロンタイム　 12.0 - 11.6 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 12.4 - 12.6 - 12.7 - 13.0  
  上り 　4F 50.7 - 3F 38.3 
  1コーナー　 (*12,13)(1,16,15)(11,14)10(4,8,9)-2,5,6-3-7  
  2コーナー　 (*12,13)-(1,16,15)14(11,10,9)(4,8)-(2,5)-6-3-7  
  3コーナー　 (12,*13)(14,16,15)(11,10,9)(4,8,5,6)(2,3)1-7  
  4コーナー　 13,14,16(11,15,9)(12,6)10(4,8,5)(2,3)-7-1  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 14 2,100円 7番人気  枠連　  6- 7  2,710円 13番人気
  複勝 14   600円 7番人気  馬連　 11-14 21,240円 47番人気
  　　 11   940円 8番人気  ワイド 11-14  4,690円 48番人気
  　　 10   370円 5番人気  　　　 10-14  2,310円 25番人気
  　　         　  　　　  　　　 10-11  3,500円 36番人気

■ レース回顧

　条件戦を勝ったばかりの７番人気アイランドオオジャが見事に重賞制覇。２着には８番人気のホーマンスピリットが入り、馬連は２１２倍と大波乱。人気馬が総崩れで、実績馬よりも勢いのある馬が上位にきた感じです。今後もこの傾向は続きそうなので、注意したほうがいいでしょう。条件戦の勝ち馬でもＧ３クラスなら十分に勝負になるということです。では、回顧です。

　アイランドオオジャは、中団から徐々に進出し直線早めに抜け出すとそのまま粘り切って１着でゴール。よほど調子が良かったのか、道中の行きっぷりが目立ちました。雨が降って脚抜きのいい馬場になったのもこの馬に向いたようです。７番人気と低評価でしたが、ここにきて力をつけているので、今後もＧ３クラスなら活躍できそうです。

　ホーマンスピリットは、中団を進み、直線しぶとく伸びて２着を確保。好走しても人気にならないタイプですが、今回も８番人気で穴をあけました。昨年よりも馬体がしっかりしてきているので、今後も適距離の１８００ｍなら注意した方がいいでしょう。

　◎プリエミネンスは、中団よりやや後ろを進み、直線で良く伸びましたが前を捕え切れずに３着まで。調教での動き、馬体の張り、踏み込みとかなりの仕上がりでしたが、馬群を捌くのに苦労して切れ味を発揮できませんでした。牝馬ですが、牡馬相手でも十分にやれる実力があるので、近いうちに中央の重賞を勝てると思います。期待したい馬です。

　▲サンフォードシチーは、後方３番手を進み、４コーナーで中団まで押し上げて直線追い込みましたが４着まで。道中の行きっぷりが悪かったのが気になりましたが、直線は良く伸びています。もう少し前に行ける脚があるのですが、行けなかったのか、それとも作戦なのかは、よく分かりませんでした。パドックでは少し迫力がなく感じましたが、元々良く見せる馬ではないので、判断が難しいところです。昨年のいい頃は、レースでダイナミックな動きを見せていたのですが、今年は少しそのダイナミックさがなくなってきています。次走は調教を厳しく採点して、取捨を決めようと思います。

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