ダービー卿ＣＴ

ダービー卿ＣＴ

2001/4/1　中山競馬場　G3　芝1600m

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■ レース展望

■ チェックメイト	■ シンボリインディ	■ エイシンプレストン
■ シンコウエドワード	■ トッププロテクター	■ マチカネホクシン
■ ルネッサンス	■ グリーンプラネット	■ トーヨーデヘア

抜けた存在おらず混戦模様　チェックメイト馬場こなせば

　抜けた存在がいないのでかなりの混戦になりそうな気がしています。今のところは、ここにきてレースぶりに安定感が出てきて力を出し切れるようになったチェックメイト が気になっていますが、はっきり言って自信がありません。荒れ馬場がどうかも少々不安ですし、調子自体も把握できていないのでなんとも言えないのが正直なところです。他では、久々で仕上がり次第ですが京成杯ＡＨで荒れ馬場を苦にしなかったシンボリインディ、前走で復調気配が感じられたエイシンプレストン、適距離で馬場もこなせそうで条件が揃った感があるシンコウエドワード、オープン特別勝って勢いあるトッププロテクター あたりに注目しています。この他にも伏兵馬がたくさんいるので、馬場適性と調子を重視して慎重に予想していきます。

　【ミニデータ】
　・マイル変更後の過去５年の連対馬１０頭のうち９頭が１～３番人気。軸は３番人気までの馬。

２０００年

ダービー卿ＣＴ

１着　フサイチエアデール

２着　シンコウエドワード

■ 調教診断

■ シンコウエドワード
　南Ｗで馬なりでリズミカルなフットワークで併走馬に先着しました。直線での反応も良く、馬体も引き締まった印象でここ最近では１番の仕上がりとみました。荒れた馬場も苦にしないタイプなので、好勝負を期待していいでしょう。
■ アドマイヤコジーン
　栗坂で一杯に追われて、力強いフットワークで最後まできっちり伸びました。前走より更に動きに迫力が出て、やっと本来の動きになってきました。１６００ｍは集中力が続くか心配と言われていますが、今のデキとＧ１を制した舞台なら、そんなに気にする必要もないでしょう。
■ エイシンプレストン
　栗ＣＷで直線強めに追われて、ラスト１１．４秒と切れのある動きを披露しました。だいぶ動きに力強さと切れが戻ってきた印象で復調気配が感じられます。切れ味勝負なら上位争いできそうですが、荒れ馬場は少々不安です。ただし、前崩れの展開なら、大外一気の脚があるので注意が必要です。
■ チェックメイト
　栗坂でラスト一杯に追われてラスト２Ｆ早いタイムで駆け上がりました。前半抑えただけに最後は伸びましたが、少し馬体が丸みを帯びて見えるので、余裕がありそうです。余裕があるのに強い稽古をやらないところが少し気になります。荒れ馬場、５８キロと不安材料もあり、買い材料が減ってきた感じです。

■ 相馬眼予想

　中山コースは今週からＢコース（Ａコースから３ｍ外）。最内の荒れた部分は仮柵で覆われましたが、それでも内側はまだかなり荒れた部分が残っています。さらに土曜日は、雪と雨が降って不良馬場で行われました。日曜日は晴れそうですが、回復してもやや重か重馬場でかなり力のいる馬場になりそうです。土曜日の競馬を見る限り、馬場のいい外を通った馬が伸びています。外が伸びると言っても、後方一気の馬が差し切るのも難しく、好位から中団につけた馬が早めに抜け出して好走しています。こんな馬場状態では、高速決着は望めないので、持ち時計がない馬でも十分に好勝負ができそうです。荒れ馬場と重馬場をこなせる馬を素直に上位にとりたいと思います。

　本命は、シンコウエドワードです。パワーがあるので荒れ馬場を苦にしないタイプで、今回は調教の動きもいいので迷わず狙います。ここにきて足元の不安がなくなったのか、調教の動きが非常に良く、馬体も充実してきました。ＮＨＫマイルＣでエルコンドルパサーの２着した実績馬が、ようやく満足のいくデキに仕上がったとみます。道中は中団につけて４コーナーで早めに先団に取りつき、直線で最後までしっかり伸びて１着でゴール。ここ２戦チェックメイトに負けていますが、今回はその借りを返せそうです。馬場、距離、調子と条件が揃ったので、初重賞制覇を期待します。

　対抗は、シンボリインディです。マイルＣＳ以来、久々の出走になりますが、十分に乗り込んでいるので仕上がりはまずまずのようです。なにより力のいる馬場を得意にしており、昨年の京成杯ＡＨでは、力のいる馬場でトロットスターを退け、優勝しています。今回も先行して力でねじ伏せる競馬をすれば、結果はついてくるのではないでしょうか。このレースと非常に相性のいい岡部騎手が騎乗するのも魅力です。

　あとは、アドマイヤコジーンです。調教で迫力のある動きを見せ、やっと本来のデキに戻ったようです。掻き込む走法なので荒れ馬場もこなせそうで、持ち時計のないこの馬にとっては時計の早い決着にならないのもいいと思います。朝日杯３歳Ｓを制した舞台なら、１６００ｍでも集中力のある走りを見せてくれるでしょう。

　また、調教で切れと力強さを見せ復調気配が感じられる エイシンプレストン、やや太め残りもマイル戦２連勝で安定感が出てきた チェックメイトを抑えたいと思います。

　　　　　◎シンコウエドワード
　　　　　○シンボリインディ
　　　　　▲アドマイヤコジーン
　　　　　△エイシンプレストン
　　　　　注チェックメイト

■ レース結果

2001年3回中山4日( 4月 1日) 11Ｒ  
第33回 ダービー卿チャレンジトロフィー(ＧＩＩＩ) 
サラ系４歳以上 1600ｍ 芝・右　外  
(混)[指] オープン 別定 
本賞金： 4300、 1700、 1100、 650、 430万円 発走 15:35 
 天候：晴　 芝：稍重　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 注 5  8 (市)チェックメイト　　 牡 6 58.0kg  藤田伸二 1:35.2  460Kg  -4  2
   2 △ 6 10 (外)エイシンプレストン 牡 4 58.0kg  福永祐一 1:35.5  468Kg   0  3
   3 　 8 14 (外)トーヨーデヘア　　 牡 4 57.0kg  田中勝春 1:35.7  498Kg   0 12
   4 　 2  2  　 ルネッサンス　　　 牡 4 57.0kg  大西直宏 1:36.0  524Kg   0  8
   5 　 7 12  　 グリーンプラネット 牝 6 55.0kg  二本柳壮 1:36.0  458Kg  -4 13
   6 ▲ 5  9  　 アドマイヤコジーン 牡 5 57.0kg  上村洋行 1:36.1  460Kg  +6  4
   7 ◎ 4  6 (外)シンコウエドワード 牡 6 57.0kg  柴田善臣 1:36.1  468Kg  +4  1
   8 　 4  7 (外)シルヴァコクピット 牡 4 57.0kg  中舘英二 1:36.1  488Kg  -4 14
   9 　 1  1  　 ドラゴンライト　　 牡 7 57.0kg  木幡初広 1:36.2  464Kg  -2  9
  10 　 2  3  　 トッププロテクター 牡 4 57.0kg  池添謙一 1:36.2  474Kg   0  7
  11 　 3  4  　 センターフレッシュ 牡 6 57.0kg  北村宏司 1:36.3  454Kg  -2 10
  12 　 3  5  　 ケイワンバイキング せ 8 58.0kg  横山賀一 1:36.7  456Kg   0  6
  13 　 7 13  　 グレイスナムラ　　 牝 5 55.0kg  横山典弘 1:36.9  496Kg  +2  5
  14 　 8 15 (外)エイシンルバーン　 牡 5 57.0kg  菊沢隆徳 1:37.2  520Kg -14 11
除外 ○ 6 11 (外)シンボリインディ　 牡 5 58.0kg  岡部幸雄         468Kg +10 
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  ハロンタイム　 12.7 - 12.0 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 12.3 - 11.6 - 11.7  
  上り 　4F 47.6 - 3F 35.6 
  2コーナー　 5,14(1,2,3,9,13)(7,8,10,15)(4,12)6  
  3コーナー　 5-14(2,13)(9,3)1(8,10)(6,15,12)7,4  
  4コーナー　 5-14(8,2)(9,13,3,10)(7,12)(1,6)4,15  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 08 380円  2番人気  枠連　  5- 6   600円  2番人気
  複勝 08 170円  2番人気  馬連　 08-10 1,220円  3番人気
  　　 10 220円  3番人気  ワイド 08-10   630円  3番人気
 　　  14 820円 13番人気  　　　 08-14 2,910円 41番人気
  　　       　   　　　  　　　 10-14 2,850円 39番人気
  返還馬番： 11番  返還同枠： 6枠

■ レース回顧

　チェックメイトが直線で抜け出して重賞２連勝。今年負け知らずのマイル戦３連勝で安田記念に向け視界良好といったところでしょう。２着にはエイシンプレストンが入り、やっと復調してきました。この馬も完調になれば安田記念で好勝負できる力があるので、ぜひとも絶好調で出走してもらいたいものです。では、回顧です。

　注チェックメイトは、中団を進み、４コーナーで先団に取りつくと直線で後続を一気に突き放して１着でゴール。やや重の馬場で５８キロを背負っての勝利だけに高評価を与えたいと思います。直線で仕掛けられると抜群の反応を見せたのも評価したいところです。調教時点では、やや太めに映った馬体もマイナス４キロときっちりと仕上がっていました。輸送で絞れたのか、自分から体を作ったのか分かりませんが、このことはしっかり記憶しておきたいと思います。今年負けなしのマイル３連勝で安田記念に向けて視界良好です。今年は断然たるマイラーがいないだけにチャンスです。

　△エイシンプレストンは、後方を進み、直線で末脚を伸ばして２着を確保。調教で切れと力強さを見せ復調気配を漂わせていましたが、レースぶりを見てもだいぶ復調してきた印象です。まだ絶好調まで行きませんが、良くなっていることは確かです。馬体の張りがもうひとつなので、それが戻ればもっとやれるでしょう。安田記念には絶好調で出走してもらいたいものです。

　◎シンコウエドワードは、出遅れ気味のスタートで最後方の競馬で直線追い上げましたが７着敗退。スタートで後手を踏んだのが痛かったですが、その後の行きっぷりもイマイチでは柴田善騎手もお手上げでしょう。パドックでは、気合乗りも良く、馬体の張りも満点でかなり目立っていました。次走は京王杯ＳＣになると思いますが、今のデキを維持できれば好勝負できるでしょう。ただし、１４００ｍで切れ味勝負になったときは少し苦しくなるかもしれません。

　○シンボリインディは、ゲート内で暴れ右後脚を骨折し、結局、安楽死処分になってしまいました。思い入れがあった馬なので、本当に残念でしかたありません。この馬に教わったことも多いので、今後はそれらを胸に競馬を楽しんでいこうと思います。シンボリインディ、たくさんの思い出をありがとう。

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