ニュージーランドT
2001/4/7 中山競馬場 G2 芝1600m

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レース展望
エアヴァルジャン カチドキリュウ シンボリスナイパー
メジロキルデア ミヤビリージェント ユノピエロ
メイショウドウサン マチカネイサリビ エイシンスペンサー
ネイティブハート キタサンチャンネル  

ダンスインザダーク産駒エアヴァルジャンの堅実な走りを買う

 確たる中心馬不在で混戦になりそうな予感。今のところ、ダンスインザダーク産駒の エアヴァルジャンに魅力を感じています。500万を勝ったばかりですが、今までに 2311と堅実な走りを見せており、このメンバーなら狙い目はありそうです。前走で 中山1600mを勝ち、コース実績があるのも心強いところです。あとは、クリスタル Cで大穴をあけたカチドキリュウシンボリスナイパーでしょうか。 距離が400m伸び1600mとなるので、前走と同じように末脚が伸ばせるかは不安 ですが、勢いだけはありそうなので注意が必要です。その他では、メジロドーベルの弟 でこちらも中山1600m勝ちがあるメジロキルデア、スプリングCで4着し実力 の片鱗を見せたミヤビリージェント、前に行っても粘り腰があるユノピエロ あたりが気になります。メイショウドウサンエイシンスペンサーは、 このところ結果が出せていないだけにどうでしょう。

 【ミニデータ】
 ・昨年から中山1600mに変更。昨年は、外国産馬で1〜3着を独占。
  マイルCSを勝ったアグネスデジタルが芝でも走れるところを見せ3着。

2000年NZT4歳S1着 エイシンプレストン2着 マチカネホクシン

調教診断

エアヴァルジャン
 南Wで馬なりで余裕たっぷりに併走馬に先着しました。脚捌きも軽快でまずまずの 仕上がりとみます。馬体の張りも良く、体勢は整ったので、重賞でも十分にやれそうです。
ネイティブハート
 水沢ダートで一杯に追われて、ラストの伸びを鋭く、好仕上がりを感じさせる 動きを見せました。朝日杯3歳S3着以来、久々の出走になりますが、馬体の 重め感もないので、力を出せそうです。堅実に走るので、大崩れはないタイプです。
シンボリスナイパー
 南Wで強めに追われて、ラスト3F35.9秒と好タイムをマークしました。 前走のデキをがっちりキープしており、調子は良さそうです。先週のシンボリインディ のことがあるので、同じシンボリの馬で岡部騎手には頑張ってもらいたいところです。

相馬眼予想

 NHKマイルCのトライアルレースで3着以内に入れば優先出走権が与えられます。 昨年は外国産馬が1〜3着を独占し、3着には後にマイルCSを制したアグネスデジタル がいましたが、今年の外国産馬は抜けた存在いない印象です。外国産馬では、2戦2勝の ラモンターニャが豪快なレースぶりで一気に重賞制覇する可能性はありますが、初の マイルと今までとは違うメンバーでどうでしょうか。抑えの評価としておきます。 優先出走権を確保するために朝日杯3歳S3着の地方馬ネイティブハートが出走して きました。抜けた存在のいない今年はこの馬の実力が1枚上の感じがあります。極端な ハイペースにもならなそうなので、好位から進められるこの馬に展開も見方しそうです。 ネイティブハートが勝ちに行く競馬をすれば、前に行った馬が残るとは考えずらい ので、相手には差し馬を狙ってみたいと思います。

 本命は、ネイティブハートです。 久々の出走になりますが、仕上がりはいいようなので、迷わず狙ってみたいと思います。朝日杯3歳S 3着の実力は、このメンバーでは1枚上の感じがあります。昨年から各馬も成長 していますが、まだこの馬を抜くまではどうでしょうか。道中は好位を進み、直線外から早めに抜け出し、 そのまま粘り込んで1着でゴール。イレ込むことがあるので、その点だけが心配ですが、実力の 方を重視して狙ってみたいと思います。

 対抗は、エアヴァルジャンです。 使われながら馬が成長し、差し脚が板についてきました。叩き3戦目の今回は調教の 動きも良くなっているので狙い目がありそうです。内側が荒れているので、2番枠は 少し気になりますが、蛯名騎手がうまく外に出してくれるでしょう。直線でネイティブ ハートと馬体を併せて叩き合いに持ち込んで欲しいところです。

 あとは、シンボリスナイパーです。 調教でもいい動きを見せ、このところ調子が安定してきました。サクラバクシンオー 産駒なのでマイルはどうかという声もありますが、道中控えて差すタイプなので、 十分にこなせると思います。先週のシンボリインディのことがあるので、岡部騎手には 同じシンボリの馬で頑張ってもらいましょう。

 また、豪快なレースぶりで2戦2勝と好素質を見せている ラモンターニャ、 前走と同じ競馬は疑問も末脚の切れ味と今の勢いは侮れない カチドキリュウを抑えたいと思います。

     ◎ネイティブハート
     ○エアヴァルジャン
     ▲シンボリスナイパー
     △ラモンターニャ
     注カチドキリュウ

レース結果
  2001年3回中山5日( 4月 7日) 11R  
  第19回 ニュージーランドトロフィー(GII) 
  サラ系3歳 1600m 芝・右 外  
  (混)牡・牝(指) オープン 定量 
  本賞金: 5400、 2200、 1400、 810、 540万円 発走 15:35 
  天候:晴  芝:良  
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 着 予 枠 馬         馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1   2  3    キタサンチャンネル 牡 3 56.0kg  高橋亮  1:35.7  472Kg   0  3
   2 ◎ 6 10 [地]ネイティヴハート  牡 3 56.0kg  菅原勲  1:35.8  468Kg  -6  1
   3 ○ 2  2 (父)エアヴァルジャン  牡 3 56.0kg  蛯名正義 1:35.8  450Kg   0  2
   4   4  6 (父)メジロキルデア   牡 3 56.0kg  吉田豊  1:35.9  518Kg  +6 10
   5   4  7 (父)メイショウドウサン 牡 3 56.0kg  安田康彦 1:35.9  464Kg  +8  4
   6   5  8 (外)エイシンスペンサー 牡 3 56.0kg  横山典弘 1:35.9  474Kg  +4  7
   7   3  5 [地]スーパーウインザー 牡 3 56.0kg  斉藤誠  1:36.1  522Kg  -9 13
   8   8 15 (市)ヤングモンタナ   牡 3 56.0kg  田中勝春 1:36.3  530Kg  -6  9
   9 ▲ 7 13 (父)シンボリスナイパー 牡 3 56.0kg  岡部幸雄 1:36.3  452Kg  -6  6
  10   1  1 (外)マチカネイサリビ  牡 3 56.0kg  北村宏司 1:36.3  444Kg  -2 11
  11   3  4 (外)ユーワレキシントン 牡 3 56.0kg  中舘英二 1:36.5  482Kg  -8 12
  12 注 8 14 (父)カチドキリュウ   牡 3 56.0kg  後藤浩輝 1:36.8  452Kg  -6  8
  13   5  9    マイネルレガリア  牡 3 56.0kg  宗像徹  1:36.9  464Kg  -2 14
  14   7 12 (外)グラスエイコウオー 牡 3 56.0kg  江田照男 1:36.9  468Kg  -6  5
  取消  6 11 (外)ラモンターニャ   牡 3 56.0kg  柴田善臣
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  ハロンタイム  12.6 - 11.6 - 11.8 - 12.0 - 12.5 - 11.8 - 11.6 - 11.8  
  上り  4F 47.7 - 3F 35.2 
  2コーナー  (*3,4)(2,5,12,13,15)14,10(7,9)6-(1,8)  
  3コーナー  (*3,4)2,5(7,12,13)15(10,14)(6,9)(1,8)  
  4コーナー  3,4,2(7,5)13(6,12,15,14)(10,8,9)1  

  <払戻金>
  単勝 03 810円 3番人気  枠連   2- 6 380円 1番人気
  複勝 03 180円 3番人気  馬連  03-10 840円 2番人気
     10 120円 1番人気  ワイド 03-10 380円 2番人気
     02 160円 2番人気      02-03 590円 3番人気
                       02-10 350円 1番人気

レース回顧

 北島三郎の持ち馬キタサンチャンネルが直線しぶとく粘って初重賞制覇。北島氏 も初重賞制覇でゴール前では大声で応援されていたようです。NHKマイルCでも 応援に駆けつけると思いますので、パドックでは馬主席もある意味注目です。(笑)  あと気になったのは、ネイティブハートが4コーナーで下がったことです。テレビ では菅原騎手が抑えて後方に下げたように見えましたが、実際はどうだったので しょうか。結果的にあそこで下げなければ、この馬が勝っていたと思った人も多い はずです。NHKマイルCで差す競馬をするために脚を計ったという見方もある ようです。結局、NHKマイルCでは菅原騎手から柴田善騎手に乗り替わることに なりました。柴田善騎手としては、ネイティブハートがどれくらいの脚を使える か分かったので、レースがしやすくなりそうです。では、回顧です。

 キタサンチャンネルは、スタートして すぐ逃げると直線でもしぶとく粘って1着でゴール。直線でエアヴァルジャンに1 度交わされましたが、ゴール前で差し返し逆に差を広げました。アーリントンCで もダンツフレームと大接戦で2着した実力が本当のものだったことを証明しました。 きりりとした馬体は相変わらずいい感じで、今回は毛づやも良く見えました。次走 はNHKマイルCになりますが、東京コースだけに逃げる競馬では苦しくなりそう です。2,3戦目に好位からの競馬で好走しているので、できないことはないですが、 ここ2戦の好成績から逃げる競馬をする確率が高そうです。陣営がどういう作戦に 出るか注目したいと思います。

 ◎ネイティブハートは、中団のやや 後ろを進み、4コーナーで一旦後方に下がると、そこから鋭く追い込んで2着を 確保。4コーナーで菅原騎手が下げたのか、馬がついて行けなかったのか分かり ませんが、直線の脚は素晴らしいのもでした。これぞ、怒涛の追い込みと言って いいでしょう。馬体は昨年の朝日杯3歳Sのときとさほど変わりませんが、今回は 落ち着いていたのが目に付きました。次走はNHKマイルCになりますが、この 末脚があれば好勝負できそうです。柴田善騎手に乗り替わるそうですが、今回で どれくらいの脚が使えるかが分かっているので、レースがしやすくなりそうです。 東京コースの実績もあるので、状態さえ良ければ、狙ってみたい馬です。

 ○エアヴァルジャンは、3番手を 進み、直線なかほどで勝ったキタサンチャンネルを差しましたが、そこから伸び 切れずに差し返されて3着敗退。直線で突き放せなかったのは、内側の悪いとこ ろを進んだことと、まだ馬体に若さがあり踏ん張りが利かなかったからだと思い ます。馬体の作り、全体的な雰囲気からメンバーの中では最も素質がありそう なので、今後重賞を勝てる馬だと思います。次走は、NHKマイルCになりますが、 もっと強めの調教をして、それに馬が耐えてくるようなら、素直に狙いたいと 思います。追いかけたい馬です。

 メジロキルデアは、後方を進み、 3,4コーナーで中団まで押し上げると直線伸びて4着まで追い上げました。 10番人気と低評価でしたが、上がり3Fは優秀なので評価したいと思います。 馬体がだいぶしっかりとしてきた印象で、マイルなら確実に上位争いができる ようになっています。次走は抽選になりますが、NHKマイルCに出走予定 です。半姉メジロドーベルがオークスを勝った舞台でどんな走りを見せる か楽しみです。マイルなら穴で狙って面白い馬です。


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