札幌２歳ステークス

札幌２歳ステークス

2001/09/22　札幌競馬場　GⅢ　芝1800m

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■ レース展望

■ 出走有力馬　　（ＧＭが有力馬をピックアップ）

: クローバーＳでマチカネアカツキ、アグネスソニックを差し切った脚は素晴らしく、仕上がり面からもここでは上位の存在です。伸び伸びとした馬体の作りが目立つ馬で、地方馬ですが中央勢に負けていません。力強い脚捌きは札幌コースに向くし、いい脚を長く使えるので、不用な競馬はしないでしょう。

: 未勝利を勝ったばかりですが、時計的に好勝負が見込めそうです。稍重の札幌１８００ｍで１分５１秒２は、コスモス賞より０．６秒も早いタイムです。脚捌きも力強く、追っての反応もいいので、今回かなりやれそうな感じがあります。

: コスモス賞でマチカネアカツキと０．２秒差の２着。脚が長い馬で、ややぎこちなさはありますが、スピードに乗ってしまえば大きなストライドで迫力があります。今回も前に行って不利のない競馬をすれば好走できそうです。ただし、このレースはハイペースになりやすいので、いかに自分のペースで行けるかというのがポイントです。

: メンバーの揃った新馬戦を勝ち、期待していましたが、コスモス賞では５着に敗退。１８００ｍを２回使われたのは経験上大きいですが、器用さがないだけに多頭数の競馬はどうでしょうか。馬体は筋肉の付きも良く目立っています。

: 新馬戦を勝っての挑戦になりますが、競馬センスが良さそうな馬で対応できそうです。牝馬ですが、前脚の掻き込みが力強く、重心の低い走りも中々目立ちます。きっちり力を出すタイプなので、大崩れはなさそうです。

■ 必勝データ　（距離１８００ｍ以降の過去４年データ分析）

: 連対馬８頭とも芝戦で連対しており、データ的には絶対条件。逆に言うと最初からこの一戦を目指している馬は芝戦を使っているということ。ダートで勝った余勢を買って挑戦してきた馬は、よほどいい勝ち方をした馬以外は狙わない方がいい。

: 馬連オッズは、４０倍、１０３５倍、２８４倍、２２倍と荒れ放題。オープン経験馬は３頭のみで、新馬・未勝利戦を勝ったばかりの馬でも十分に勝負になることは覚えておきたい。距離伸びて不安あるオープン経験馬より、距離適性がある馬を断然狙いたい。

: 各馬短い距離しか経験していない馬がほとんどで、ハイペースになりやすい。逃げ切るのは非常に難しく、狙いは先行～中団の差し馬。札幌芝は力がいるので、力強い脚捌きを見せる馬を狙いたい。

■ 過去のレース結果　

日付	１着馬	２着馬	馬連配当
１９９６年	マイネルマックス	マチカネエデン	４５０円
１９９７年	アイアムザプリンス	ビルドアップリバー	４，０５０円
１９９８年	マイネルプラチナム	スタートマーチ	１０３，５１０円
１９９９年	マイネルコンドル	ジョウテンブレーヴ	２８，４５０円
２０００年	ジャングルポケット	タガノテイオー	２，２００円

　　　　　＊１９９６年まで距離１２００ｍ、１９９７年から距離１８００ｍ

■ 調教診断

: 札幌ダートで一杯に追われて、力強い脚捌きでラストもしっかり伸びました。前脚の掻き込みが強い豪快なフットワーク。直線に向いてからの手前の変え方もスムーズでほぼ万全の調教です。掛かるところがあるようなので、道中の折り合いがカギになりそうです。

: 旭川ダートで直線強めに追われて、力強い脚捌きでラスト鋭く伸びました。馬体の張り、毛づやの良さが目立ち好調をキープしています。馬体の仕上がりでは、メンバー中１番でしょう。期待できそうです。

: 札幌ダートで馬なりでしたが、回転の速いフットワークでラスト１２．４秒の切れ味を見せました。前脚の掻き込みも力強く、馬体の張りもいいので調子は良さそうです。何より、馬が走る気になっているところを評価したいと思います。

: 札幌芝で直線一杯に追われて、併せたアルスブランカに先着しました。４コーナーで外に膨れて気の悪いところを見せましたが、追われてからの伸び脚は目立っていました。馬体は少し締まった感じですが、ボリューム感のある馬体は相変わらず目立ちます。

■ 相馬眼予想

　距離が１８００ｍになって４年の馬連オッズは、４０倍、１０３５倍、２８４倍、２２倍とかなり荒れている札幌２歳ステークス。連対した６頭の人気は、１，９，１１，１２，８，１２，５，４人気で１～３番人気の連対はわずか１回のみという結果になっています。この結果から単に穴馬を狙うのがいいかというとそうではありません。連対した馬には、マイネルプラチナム、ジョウテンブレーヴ、昨年は後のダービー馬ジャングルポケットと朝日杯３歳Ｓ２着タガノテイオーで決着しており、あながちフロックで連対しているわけではないのです。将来走る馬をどう見抜くか、レース数が少ないだけに難しいところがありますが、そこがポイントになります。ただし、昨年のようにレベルが高い馬が出走するのも稀なことですから、将来走る馬と現時点での仕上がりの早い馬、どちらを買うかの見極めが重要です。まずは、２歳戦のポイントを整理して、絞っていきたいと思います。

　１つ目のポイントは距離１８００ｍです。この時期の２歳戦は１０００ｍや１２００ｍのレースがほとんどで、この短距離でいい勝ち方をした馬たちが例年人気になっています。早い時期の重賞ということもあって、１８００ｍの距離が向かない馬たちも出走してきます。そういう馬たちも手伝って、短距離しか経験していない馬は、抑えが効かずに早いペースの競馬になります。こうなれば、短距離のスピードよりは、スタミナのある馬が有利です。ペースが早くなり前崩れの競馬になるので、道中じっくり脚を溜めて差す競馬ができる馬が有利になります。

　まず１つ目のポイントに当てはめると今年は出走馬１３頭のうち９頭が１８００ｍ戦を経験しており、残りの４頭も１５００ｍ戦を経験しています。例年とは違って、長い距離を経験していますから、そこで好走した馬がやはり有利でしょう。内枠から、カイトヒルウインド、マイネルリバティー、トリッキーアイズ、ヤマノブリザード、タイガーカフェ、アルスブランカ、マイネヴィータの７頭が１５００ｍ以上の距離で連対した馬で、ここでの候補になります。ペースは平均くらいでしょう。

　２つ目のポイントは荒れ馬場です。札幌の馬場は、最終週ということもあって、だいぶ荒れてきています。この荒れた馬場をこなすスタミナがないと好走できません。馬場がいい時に勝った馬は、走法、調教状態、厩舎コメント等から荒れ馬場がこなせるかのチェックが必要です。１つ目のポイントにも通じますが、スピードよりもスタミナの方を重視したいと思います。また、先週あたりから、外目を通った差し馬の活躍が目立ってきていることもキーポイントです。

　２つ目のポイントに当てはまる馬は、力強い脚捌きを見せるヤマノブリザード、トリッキーアイズ、マイネルリバティー、マイネルヴィータの４頭です。カイトヒルウインドは、脚が長く飛びが大きいので荒れ馬場どうかと思いますが、初戦でダートを勝っているようにこなせるかもしれません。評価は微妙です。タイガーカフェは調教で力強さが感じられなかったところが少し気になります。アルスブランカも調教でそれほど力強さを感じさせませんが、レースでの差し脚は中々のものがあるのと落ち着きがあるので、こちらも評価は難しいところです。

　３つ目のポイントは完成度です。この時期の競馬は、他馬を圧倒するほどの素質がない限り、やはりある程度使い込んで馬体を仕上げていないと勝負になりません。過去４年の連対馬のうち５頭が函館デビューなのは偶然ではないでしょう。やはり早い時期から使われるとこの時期に馬がしっかりしてくる。函館で使われた馬には注意したいところです。

　今年、函館で使った馬は、フェルマータ、ウララチャーミー、ノアパンチ、マイネルプロスパー、テイエムテイクンの５頭ですが、どの馬も近走の成績からして、狙いづらいというのが正直なところです。昨年は札幌デビューの２頭で決着しましたが、今年もその確率が高そうです。ただし、穴をあけるとすれば上記５頭の可能性も否定はできません。マイネルプロスパーは、馬体が目立つので一発のありそうな気もします。

　さて最終決断を下します。これまでのポイントで残った馬は、ヤマノブリザード、トリッキーアイズ、マイネルリバティー、マイネルヴィータの４頭と評価が微妙なカイトヒルウインドとアルスブランカの２頭です。本命は、ヤマノブリザードです。仕上がりの早さ、馬体の迫力、そしてクローバーＳでマチカネアカツキを一気に差し切った末脚を評価しての本命です。調教の動きも抜群で調子はいいですから、いい競馬を見せてくれるでしょう。対抗は、トリッキーアイズです。メンバー最速１８００ｍの勝ちタイム、掻き込みの強い走法、抜群の調教が評価の理由です。掛かるところがあるので、折り合いが気になりますが、４戦目で馬も競馬に慣れてきているので、今回は克服できると判断しました。あとは、競馬センスが良さそうなマイネルヴィータ、新馬で強いメンバーに勝ったマイネルリバティーの変わり身に注意したいと思います。カイトヒルウインドとアルスブランカでは、３５秒台の末脚があるアルスブランカの上位に取りたいと思います。

　　　　　◎ヤマノブリザード
　　　　　○トリッキーアイズ
　　　　　▲マイネルヴィータ
　　　　　△マイネルリバティー
　　　　　注アルスブランカ

■ レース結果

 2001年2回札幌7日( 9月 22日) 11Ｒ  
 第36回 札幌２歳ステークス(ＧＩＩＩ) 
 サラ系２歳 1800ｍ 芝・右  
 (混)(特指) オープン 定量 
 本賞金： 3200、 1300、 800、 480、 320万円 発走 15:30 
 天候：晴　 芝：良　 
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 着 予 枠 馬    　　馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1 ◎ 5  6 [地]ヤマノブリザード　 牡 2 54.0kg  川島洋人 1:50.9 　　　　　  494Kg  +6 鈴木英二  1
  2 ▲ 8 13 (父)マイネヴィータ　　 牝 2 54.0kg  中舘英二 1:50.9 クビ　　　  476Kg  +2 田村康仁  7
  3 ○ 4  5 (市)トリッキーアイズ　 牡 2 54.0kg  横山典弘 1:50.9 ハナ　　　  464Kg   0 安藤正敏  4
  4 △ 2  2 (市)マイネルリバティー 牡 2 54.0kg  勝浦正樹 1:51.0 クビ　　　  476Kg   0 稲葉隆一  5
  5 注 8 12  　 アルスブランカ　　 牡 2 54.0kg  蛯名正義 1:51.2 １ 1/4馬身  480Kg  +6 河野通文  3
  6 　 3  3 (抽)フェルマータ　　　 牝 2 54.0kg  小野次郎 1:51.2 アタマ　　  418Kg   0 伊藤伸一  8
  7 　 1  1 (外)カイトヒルウインド 牡 2 54.0kg  松永幹夫 1:51.6 ２ 1/2馬身  484Kg  +4 国枝栄　  2
  8 　 5  7  　 エリモマキシム　　 牡 2 54.0kg  芹沢純一 1:52.0 ２ 1/2馬身  464Kg  -6 坂口正則 11
  9 　 6  8 (父)ノアパンチ　　　　 牡 2 54.0kg  藤原英幸 1:52.0 クビ　　　  476Kg  +4 畠山吉宏 12
 10 　 7 11  　 テイエムタイクン　 牡 2 54.0kg  須貝尚介 1:52.1 クビ　　　  476Kg  +6 福島勝　 10
 11 　 6  9 (市)マイネルプロスパー 牡 2 54.0kg  武幸四郎 1:52.3 １ 1/4馬身  508Kg  +8 小島太　  9
 12 　 7 10 (市)タイガーカフェ　　 牡 2 54.0kg  藤田伸二 1:52.5 １ 1/4馬身  466Kg  -8 小島太　  6
 13 　 4  4 (父)ウララチャーミー　 牝 2 54.0kg  本田優　 1:53.2 ４馬身　　  474Kg  +4 池添兼雄 13
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 ハロンタイム　 12.3 - 11.6 - 12.5 - 12.7 - 12.7 - 12.1 - 12.0 - 12.4 - 12.6  
 上り 　4F 49.1 - 3F 37.0 
 1コーナー　 9(4,13)(1,2)7(5,11)(3,8)(6,12)10  
 2コーナー　 9-(4,13)(2,7)(1,11)5(3,8,12)(6,10)  
 3コーナー　 9(13,7)(1,2,11)(4,5)(3,12)8(6,10)  
 4コーナー　 (*9,13)(1,2,7)(6,5)(11,12)3(4,8,10)  

 ＜払戻金＞ 
 単勝 06 420円 1番人気  枠連　  5- 8   810円  2番人気
 複勝 06 170円 2番人気  馬連　 06-13 2,690円 13番人気
 　　 13 310円 7番人気  ワイド 06-13   970円 14番人気
 　　 05 230円 4番人気  　　　 05-06   660円  5番人気
 　　       　  　　　  　　　 05-13 1,210円 19番人気

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