京都金杯

京都金杯

2001/1/05　京都競馬場　G3　芝1600m

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■ レース展望

■ ダイタクリーヴァ	■ エイシンプレストン	■ アグネスデジタル
■ マチカネホクシン	■ シンコウスプレンダ	■ エイシンルーデンス
■ エリモセントラル	■ マルカミラー	■ ドラコンライト

　マイルＣＳ組アグネスデジタル、ダイタクリーヴァ、エイシンプレストンの３頭が中心。中でも今年のマイル路線の王道を歩むであろうダイタクリーヴァに最も魅力を感じています。昨年のシンザン記念（京都１６００ｍ）を勝っており、この時期走ることも付け加えておきます。アグネスデジタルは、４４０キロ台と馬格がないためにハンデ５８キロで末脚が鈍らないかが課題です。これだけ背負えば今回は追い込みの競馬はしないはずです。エイシンプレストンは、骨折明けの３戦目でそろそろ本来の走りが見られそうです。５６キロと２キロのハンデをもらっているので、出遅れさえなければ、好勝負に持ち込めそうです。あとは、京都外回りで末脚が生きそうなマチカネホクシン、単騎逃げが望めるエイシンルーデンスの逃げ粘りも少々気になるところです。一発大穴なら、混戦になったときのエリモセントラルとマルカミラーの末脚に魅力を感じます。

　【ミニデータ】

２０００年

京都金杯

１着　キョウエイマーチ

２着　アドマイヤカイザー

■ 調教診断

■ ダイタクリーヴァ
　栗ＣＷで一杯に追われて、併走馬に遅れるもまずまずの動きを披露。最初に掛かり気味に行ったため遅れましたが、最後まで脚捌きもスムーズでデキはいいようです。若干体に余裕はありますが、この動きなら力を出せると判断します。
■ エイシンプレストン
　栗ＣＷで馬なりで軽めの調教。中間入念に追っており、体は十分に出来ています。脚捌きに力強さが出てきており、だいぶ復調してきた印象です。今度は本領発揮しそうです。
■ アグネスデジタル
　栗ＣＷで馬なりでラスト切れのある動きを見せました。年末に強めに追われていますが、まだ若干余裕がある印象。それでも、この切れ味を見せるのだから、軽視できない存在です。
■ マチカネホクシン
　栗ＣＷで強めに追われて、ラスト１２．１秒と切れました。きびきびとした動きを見せて好印象。これなら力は出し切れそうです。
■ エイシンルーデンス
　栗ＤＷで強めに追われて、ラストまで鋭い動きを見せました。前走からの上積み十分でそろそろ本調子。単騎逃げが望めるだけに有力馬が牽制し合えばチャンスはありそうです。

■ 相馬眼予想

　マイル路線を引っ張る３頭が揃って出走し、非常に見どころあるレースとなった今年の京都金杯。この一戦で今年のマイル路線が決まるわけではないですが、どういうレースをするか興味は尽きません。この３頭の組み合わせでは高配当は望めないだけに馬券的妙味は薄いですが、ここはしっかり的中させて、好スタートを切りたいものです。

　まずは各馬の調子。変則開催なこともあり、各馬の調教過程を把握しにくいですが、人気の３頭はどれも仕上がりはいいようです。特に目に付いたのは、エイシンプレストンで、叩き３戦目でそろそろ復調しそうな勢いを感じました。アグネスデジタルは、やや余裕残しなので、パドックで馬体をチェックしたいところです。フェブラリーＳが目標だけにどうなのでしょう。他では、エイシンルーデンスが鋭い動きを見せており、前走から上積みが感じられました。

　次に展開。逃げるのは、エイシンルーデンスで、平均か平均よりやや早いペースで単騎逃げの展開になると思います。人気馬３頭は各馬の出方を伺いながらの競馬になりますが、ここでのポイントはアグネスデジタルの出方です。マイルＣＳでは後方一気の競馬で前をまとめて差し切りましたが、今回は５８キロを背負っているだけに、好位差しの競馬になるはずです。アグネスデジタルが行けばダイタクリーヴァも動くはずで、ダイタクリーヴァはマイルＣＳと同じような競馬になりそうです。エイシンプレストンは、マイルＣＳで早仕掛けだったことを福永騎手が認めており、今回はじっくり乗って末脚を生かす騎乗に徹するはずです。直線でアグネスデジタルとダイタクリーヴァが先に抜け出したところにエイシンプレストンが襲い掛かるといったレースになると思います。

　本命は、ダイタクリーヴァです。鳴尾記念は勝つには勝ちましたが、２０００ｍは距離が長いのか少々末脚が鈍る感じでした。今回はペースが早くなりそうな１６００ｍ戦で持ち味を存分に発揮できそうです。早仕掛けになって持久戦になったときに今度は底力が生きそうな気します。斤量の５８キロも５００キロの馬格から問題ないでしょう。道中はアグネスデジタルをマークしながら７，８番手を進み、４コーナー手前でスパートする競馬。４コーナーでの勢いを直線で一気に爆発させて１着でゴール。馬体と雰囲気は間違いなく名馬のもので、今年のマイル路線はこの馬が王道を行くはずです。今年もこの馬を追いかけたいと思います。

　対抗は、エイシンプレストンです。だいぶ復調気配が感じられるので、狙ってみたいと思います。今回は直線勝負の競馬ですが、京都外回りコースなら、十分に間に合うはずです。５６キロなのも有利で、ゴール前でアグネスデジタルをぎりぎり捕まえられるとみています。

　あとは、アグネスデジタルです。やや余裕残しの仕上げに見えますが、調教で切れのある動きを見せているだけにＧ１馬としての競馬は見せてくれそうです。斤量５８キロとマークされる競馬がマイナスとみて３番手評価にしておきます。

　また、調子が良く、京都外回りコースで末脚が生かせそうな マチカネホクシン、アグネスデジタルの仕掛けが遅れて、前残りの競馬になった場合の エイシンルーデンスを抑えたいと思います。

　　　　　◎ダイタクリーヴァ
　　　　　○エイシンプレストン
　　　　　▲アグネスデジタル
　　　　　△マチカネホクシン
　　　　　注エイシンルーデンス

■ レース結果

  2001年1回京都1日( 1月 5日) 11Ｒ  
  第39回 スポーツニッポン賞京都金杯(ＧＩＩＩ) 
  サラ系４歳以上 1600ｍ 芝・右　外  
  (混)[指] オープン ハンデ 
  本賞金： 4300、 1700、 1100、 650、 430万円 発走 15:30 
  天候：曇　 芝：良　 
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　着 予 枠 馬       　　馬名        性齢 重量      騎手   タイム   馬体重  人気
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   1 ◎ 8 15 (父) ダイタクリーヴァ　 牡 4 58.0kg  松永幹夫 1:33.4  498Kg  +4  1
   2 　 2  4  　  エリモセントラル　 牝 6 51.0kg  池添謙一 1:33.8  464Kg  +2  8
   3 ▲ 5  9 (外) アグネスデジタル　 牡 4 58.0kg  的場均　 1:33.8  454Kg +10  3
   4 　 5 10  　  グリーンプラネット 牝 6 52.0kg  藤田伸二 1:34.0  450Kg -16 12
   5 注 7 14  　  エイシンルーデンス 牝 5 53.0kg  野元昭嘉 1:34.1  470Kg  +4  5
   6 　 4  7  　  サーストンフライト 牡 6 54.0kg  デムーロ 1:34.1  446Kg   0  9
   7 　 3  6  　  スエヒロコマンダー 牡 6 57.0kg  小林徹弥 1:34.2  454Kg +12 10
   8 　 1  1  　  マルカミラー　　　 牡 4 52.0kg  牧田和弥 1:34.2  432Kg  +2 15
   9 　 1  2  　  ビッグサンデー　　 牡 7 56.0kg  宝来城多 1:34.3  478Kg  +6 14
  10 △ 4  8 (外) マチカネホクシン　 牡 4 54.0kg  河内洋　 1:34.4  492Kg  +4  4
  11 　 3  5  　  ドラゴンライト　　 牡 7 55.0kg  安藤勝己 1:34.4  482Kg  +8  7
  12 　 6 11 (父) テイエムトッキュー 牡 7 54.0kg  和田竜二 1:34.4  490Kg +10 13
  13 　 2  3 (外) シンコウスプレンダ 牡 7 58.0kg  横山典弘 1:34.4  510Kg +10  6
  14 ○ 8 16 (外) エイシンプレストン 牡 4 56.0kg  福永祐一 1:34.5  476Kg +10  2
  15 　 6 12  　  オースミブライト　 牡 5 56.0kg  村本善之 1:34.9  452Kg  +2 11
  16 　 7 13 (父) テイエムオオアラシ 牡 8 55.0kg  酒井学　 1:35.5  480Kg  +8 16
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  ハロンタイム　 12.6 - 11.2 - 11.8 - 11.9 - 11.5 - 11.1 - 11.6 - 11.7  
  上り 　4F 45.9 - 3F 34.4 
  3コーナー　 14,7(15,13,12)2(3,6,9,16)(1,4,11)10,5-8  
  4コーナー　 14,7,15(2,3,12)6(4,13,9)(1,11,16)(5,10)8  

  ＜払戻金＞ 
  単勝 15 210円 1番人気  枠連　  2- 8   980円  4番人気
  複勝 15 110円 1番人気  馬連　 04-15 4,420円 12番人気
  　　 04 560円 8番人気  ワイド 04-15 1,030円 10番人気
  　　 09 180円 3番人気  　　　 09-15   290円  2番人気
  　　       　  　　　  　　　 04-09 1,650円 19番人気

■ レース回顧

　予想通りの走りを見せてくれたダイタクリーヴァが見事に優勝。この馬を昨年のシンザン記で素質を見抜いてからずっと応援してきたので、非常にうれしいです。やはりこの馬が今年のマイル路線の王道を進むことになりそうです。できれば今年は昨年のテイエムオペラオーのように負けなしで行ってもらいたいものです。

　◎ダイタクリーヴァは、外枠から好スタートし４，５番手と好位につける競馬。４コーナーで３番手まで押し上げると直線で楽に後続を突き放して１着でゴール。５８キロを背負って、楽に３４秒台の脚で抜け出したところに強さを感じます。走法も重心が低くなって、だいぶ改善されてきたように感じます。パドックでは、馬体の張りも素晴らしく見え、落ち着いて周回していました。今後は目標の安田記念に向けてマイル路線を進むことになりますが、今の強さを持ってすれば、そう簡単に負けないでしょう。今後も追いかけたい馬です。

　エリモセントラルは、後方３，４番手を進み、３コーナーからスパートする競馬。４コーナーで中団まで押し上げると直線で鋭く伸びて２着を確保。最軽量５１キロのハンデも有利でしたが、直線の伸びは素晴らしいものでした。ここ数戦でも何度か鋭い切れ味を見せていたので、決してフロックではないと思います。デキもいいようなので、今後の重賞戦線で十分に好勝負ができそうです。牝馬独特の末脚には十分注意を払いと思います。

　▲アグネスデジタルは、中団を進み、道中馬群に揉まれる競馬。直線に向き、良く伸びたがダイタクリーヴァとの差は詰められずに３着まで。やはり後方からの競馬はしませんでしたが、直線での切れ味がイマイチでした。中団につけたことよりも、５８キロの斤量とプラス１０キロと重め残りが原因だと思います。パドックでは、若干腹回りが太く見え、気合乗りもひと息の印象でした。次走はフェブラリーＳになりそうですが、今度はもっと仕上げてくるはずなので期待していいでしょう。調教と実戦が結びつくタイプなので、調教で好タイムを出していることが条件になりそうです。

　○エイシンプレストンは、大外枠から少々出遅れ気味のスタートで後方からの競馬。３コーナーで上がって行くも直線で全く伸びずに１４着敗退。調子が良かっただけにこの敗戦は納得がいかないところです。馬体はプラス１０キロでしたが、そんなに重め感はありませんでした。得意のマイルでこの走りでは心配になりますが、そう簡単には見限れません。調教さえ良ければ、次走も狙ってみたいです。厩舎情報は特に注意したいと思います。

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