スワンステークス

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2001/10/27　京都競馬場　G2　芝1400m

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■ レース展望

■ 出走有力馬

: スプリンターズＳは３着に敗れ、やや力が落ちた感じもありましたが、この中間は順調に調教をこなしており、仕上げりは良さそうです。今回はそれほど強い馬がいないので、今年も上位争いができるでしょう。京都の芝が少し荒れてきたのは、この馬に向きそうです。

: スプリンターズは０．２秒差の６着と調子がイマイチにしては上々の走りを見せました。ひと叩きされて調子が上がってきているようなので、今回は期待できそうです。直線の長い京都外回りコースなら、持ち前の末脚をフルに発揮できるでしょう。

: 札幌日刊スポーツ杯１着以来、久々の出走になるので状態面が気になるところですが、能力的に十分勝負になるので取り上げておきます。ここ９戦１２００ｍ戦に出走していますが、１４００ｍも十分守備範囲です。仕上がり次第で高評価を与えたい馬です。

: 武蔵野Ｓにも登録しましたが、芝のこちらに出走して、今年はマイルＣＳを目指すそうです。芝をこなせるかがポイントになりますが、春の京王杯ＳＣ（芝１４００ｍ）で０．４秒差の４着で、そのとき使った上がりが３３．９秒ですから、こなせないことはないと思います。１４００ｍはベストの距離なので、ハイペースで前崩れの展開になれば出番があるでしょう。

: 飯豊特別、アイルランドトロフィーを連勝し重賞にチャレンジしてきました。前走は逃げて勝ちましたが、自在性のある馬で差す競馬もできます。そういう意味では競馬はやりやすいでしょう。堅実に力を発揮するタイプなので、このメンバーに入っても大崩はまずないはずです。

: ３連勝で臨んだキーンランドＣは終始内で包まれて６着に敗れましたが、決して力負けではありません。１２００ｍの馬という印象を与えますが、１４００ｍ、１６００ｍでも勝ち星を上げており、距離的には問題ないと思います。この夏期待した馬なので、どんな走りを見せるか楽しみです。

■ 必勝データ　（過去１０年のデータを元に分析）

: 連対馬の内訳は、逃げ１先行７差し９追込３で差し追い込み馬の活躍が目立つ。マイルＣＳの前哨戦で好メンバーが揃いハイペースになりやすいので、京都内回りコースでも差し追い込み馬を中心に狙いたい。ただし、ハイペースになってもＧ１馬なら先行して粘り切れるところを考慮したい。

: 外国産馬の活躍が目立つレースで、特に最近５年では連対馬１０頭中９頭までが外国産馬で例外は昨年のダイタクヤマト（父ダイタクヘリオス）のみ。内国産馬ならＧ１馬級の能力を持っていないと苦しいというのが最近の傾向。

■ 過去のレース結果　

日付	１着馬	２着馬	馬連配当
１９９６年	スギノハヤカゼ	ビコーペガサス	６，８８０円
１９９７年	タイキシャトル	スギノハヤカゼ	１，０１０円
１９９８年	ロイヤルスズカ	エイシンバーリン	８，３３０円
１９９９年	ブラックホーク	ブロードアピール	３１０円
２０００年	ダイタクヤマト	シンボリインディ	８，８３０円

■ 調教診断

: 栗坂で一杯に追われて、豪快な脚捌きで最後まで力強い脚捌きで鋭く伸びました。ひと叩きされて馬体が引き締まり、調子が上がってきています。このデキなら力を出し切れるでしょう。あとは５７キロと芝コースをこなせるかに掛かっています。

: 栗坂で一杯に追われて、いつも通りラストは掛かりましたが、力強い脚捌きは健在で好調をアピールしました。前走より動きに素軽いが出てきた印象で、若干良化しています。他馬からのマーク、５９キロと条件は厳しいですが、デキ自体は問題がないので、力を出し切ってくれるでしょう。

: 栗ＤＷでラスト一杯に追われて、やや重心を低くしてまずまずの伸びを見せました。絶好調まではいきませんが、ようやく調子が少し上がってきた印象で前走より良化しています。展開が向けば、この馬の持ち味を発揮できるでしょう。

■ 相馬眼予想

　マイルＣＳの前哨戦スワンＳ。昨年はＧ１馬が７頭出走しハイレベルな一戦でしたが、今年のＧ１馬（地方Ｇ１除く）はダイタクヤマト１頭で少しレベルが低い印象は否めません。ダイタクヤマトが連覇する可能性が高そうですが、果たして伏兵は現れるのでしょうか。いつものように各馬の調子と展開から予想していきます。

　まず京都の馬場状態ですが、今週もＡコース（４週目）で行われますが４コーナーから直線にかけて内側が荒れてきています。菊花賞は内を通った馬で決着しましたが、そろそろ外からの差し馬にも注意したいところです。今年の京都コースは例年より少し時計が掛かるので、軽い馬場での高速決着が得意な馬より、パワーも兼ね備えたタイプの方が向きそうです。

　次に各馬の調子ですが、良く見えたのはゴールドティアラとダイタクヤマトの２頭です。特にゴールドティアラの動きが目立ちましたが、５７キロと芝に不安を残すのでどうでしょうか。ビハインドザマスクは、良くはなっていますが、大幅な良化ではなく絶好調まではいっていません。その他の馬は、リキアイタイカン、ゴッドオブチャンスは好調キープ、タイキトレジャーは久々でもまずまずの仕上がりです。

　次に展開ですが、逃げるのはエイシンルーデンスで２番手はキタサンチャンネルでしょうか。後続もそれなりに追いかけるでしょうから、早いペースで進み、直線での決め手勝負になりそうです。ダイタクヤマトを含めた先行グループが先に抜け出し、それに差し追い込み馬が襲い掛かるという図式になると思います。

　１４００ｍの早い流れを追走して切れ味を発揮できる馬の候補は、先行馬ではダイタクヤマト、タイキトレジャー、リキアイタイカン、ゴッドオブチャンスの４頭、差し馬ではビハインドザマスク、ゴールドティアラの２頭です。ミッキーダンスも差し脚はありますが久々の短距離で追走で苦労しそうなことと状態面を考慮して評価を下げました。スティーマーも切れ味を持っていますが、久々で調子がまだ本物でないので評価を下げました。

　さあ最終決断を下します。本命は、ダイタクヤマトです。スプリンターズＳ３着で昨年より若干衰えている印象はありますが、それでもこのメンバーならまだ上位の存在で、先行抜け出しの競馬で後続を完封できるとみました。調教の動きもいいので力を出し切れるでしょう。パワー型なので、馬場が荒れてきたことが有利に働きそうです。

　対抗は、リキアイタイカンです。この夏の上がり馬で前走は内々に包まれて力を出せずに敗れましたが、その前の３連勝の内容がいいのでそこを評価しました。春は４６０キロ台だった馬ですが、前走は５００キロと馬体の充実は目を見張るものがあります。飛びが大きいので、広々として京都外回りコースはいいでしょう。春のアーリントンＣではダンツフレームと０．２秒差の３着があるので、強い３歳馬、ここでも十分に上位争いできるでしょう。人気はありませんが、一発の魅力を感じさせる馬です。

　あとは、ビハインドザマスクです。まだ完調ではありませんが、一時期の不振を脱しているので、今回は大外一気の競馬で上位に来れるでしょう。久々もまずまずの仕上がりで１４００ｍもこなせるタイキトレジャー、調子の良さ目立つも５７キロと芝で評価を下げたゴールドテイアラ、１４００ｍで抜群の安定感を誇るゴッドオブチャンスを抑えます。

　　　　　◎ダイタクヤマト
　　　　　○リキアイタイカン
　　　　　▲ビハインドザマスク
　　　　　△タイキトレジャー
　　　　　注ゴールドティアラ
　　　　　注ゴッドオブチャンス

■ レース結果

 2001年4回京都7日( 10月 27日) 11Ｒ  
 第44回 毎日放送賞スワンステークス(ＧＩＩ) 
 サラ系３歳以上 1400ｍ 芝・右　外  
 (国際)(指) オープン 別定 
 本賞金： 6000、 2400、 1500、 900、 600万円 発走 15:45 
 天候：晴　 芝：良　 
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 着 予 枠 馬    　　馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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 1 ▲ 7 10  　 ビハインドザマスク 牝 5 55.0kg  松永幹夫 1:20.8 　　　　　  470Kg  +4 北橋修二  2
 2 △ 8 12 (外)タイキトレジャー　 牡 5 57.0kg  四位洋文 1:20.8 クビ　　　  470Kg  -4 藤沢和雄  4
 3 注 6  9  　 ゴッドオブチャンス 牡 3 55.0kg  藤田伸二 1:20.9 ３／４馬身  510Kg  +2 和田正道  3
 4 　 8 13  　 キタサンチャンネル 牡 3 56.0kg  村本善之 1:21.2 １ 3/4馬身  484Kg +14 橋口弘次 10
 5 　 4  4  　 エイシンルーデンス 牝 5 55.0kg  野元昭嘉 1:21.4 １ 1/4馬身  470Kg  +6 野元昭　  7
 6 ○ 4  5  　 リキアイタイカン　 牡 3 55.0kg  武幸四郎 1:21.6 １ 1/4馬身  484Kg -16 松田正弘  8
 7 ◎ 6  8 (父)ダイタクヤマト　　 牡 7 59.0kg  江田照男 1:21.6 アタマ　　  488Kg  +2 石坂正　  1
 8 注 3  3 (外)ゴールドティアラ　 牝 5 57.0kg  幸英明　 1:21.6 クビ　　　  488Kg  +2 松田国英  6
 9 　 2  2  　 ミッキーダンス　　 牡 5 58.0kg  佐藤哲三 1:21.8 １ 1/2馬身  498Kg  -4 服部利之  5
 10 　7 11  　 ヴィエントシチー　 牡 5 57.0kg  河内洋　 1:21.9 １／２馬身  462Kg   0 田中耕太 12
 11 　5  7 (外)スティーマー　　　 牡 3 55.0kg  上村洋行 1:22.1 １ 1/2馬身  480Kg  +6 池江泰郎  9
 12 　5  6  　 トウショウノア　　 牡 6 57.0kg  角田晃一 1:22.3 １馬身　　  474Kg  -6 渡辺栄　 11
 13 　1  1 [地]ダイコクテイオー　 牡 6 57.0kg  東川公則 1:23.2 ５馬身　　  428Kg   0 後藤保　 13
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 ハロンタイム　 12.5 - 11.0 - 11.2 - 11.6 - 11.6 - 11.4 - 11.5  
 上り 　4F 46.1 - 3F 34.5 
 3コーナー　 4,8(6,9)(5,7,12)(1,3,13)(2,10)11  
 4コーナー　 4(6,8)(5,12)(7,9)(13,10)(1,3,2)-11  

 ＜払戻金＞ 
 単勝 10 330円 2番人気  枠連　  7- 8 1,080円 5番人気
 複勝 10 140円 2番人気  馬連　 10-12 1,170円 5番人気
 　　 12 200円 3番人気  ワイド 10-12   470円 5番人気
 　　 09 210円 4番人気  　　　 09-10   440円 4番人気
 　　       　  　　　  　　　 09-12   640円 6番人気

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