メイショウドトウ |
更新日2001/09/10 |
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■ レース回顧 - by GrinMory - |
■ 2001年06月24日 京都 宝塚記念 1着 芝2200m 良 メイショウドトウ は、3,4番手と積極的に先行する競馬。3コーナーからスパートし、4 コーナーで先頭に立つと後続を一気に突き放して1着でゴール。4コーナ ーで内に切れ込み、他馬に不利を与えたのは頂けませんが、自分から積極 的に動いて勝ったのですから、評価しないといけません。テイエムオペラ オーが、4コーナーで前が詰まる不利があり、まともならテイエムオペラ オーが勝っていたと言う人もいますが、積極的な競馬で不利を最小限にし て(自分が不利の発端ではあるが…)勝ったメイショウドトウの強さを評 価すべきでしょう。パドックでは、腹回りがスッキリとし、研ぎ澄まされ た馬体はいつもより威圧感が増して見えました。何より目立っていたのが 落ち着きぶりで、各馬が暑さで発汗し気合が散漫になる中で、ぐっとクビ を下げ気合満点だったところです。返し馬をやった後も汗の量が少なく、 やはり気合が目立っていました。陣営の意気込みが馬に伝わったのかと思 わせるところが、随所で見受けられました。今回の勝利で10戦連続連対 。この堅実さとタフネスぶりは特質もので、いつまで続くのか非常に興味 深いところです。休み明けでもきっちり力を出せるタイプなので、秋も初 戦からいい走りを見せてくれるでしょう。積極的に前に行き、自分でレー スを作れる強みは、今後のG1戦線で非常に大きいものになるでしょう。 今度は、メイショウドトウが連勝する番なのかもしれません。 ■ 2001年04月29日 京都 天皇賞(春) 2着 芝3200m 良 △メイショウドトウ は、出遅れ気味のスタートで後方を進み、4コーナーでも上がって行けず 直線勝負になりましたが、追い出してエンジンが掛かると鋭い差し脚を見 せ、ゴール寸前でナリタトップロードを交わして2着を確保。もっと前に 行く積極的な競馬を想定していましたが、スタートで後手を踏んだので無 理はしなかったようです。4コーナーで手応えが悪く2着はないかと思い ましたが、直線で良く伸びています。やはり底力は確かなものがあるので しょう。渋った馬場は得意なので、他が気にする分有利に働いた感じがあ ります。パドックでは、終始落ち着いて周回し、馬体の張り、力強い踏み 込みから、かなりの迫力を感じました。馬体の迫力では、既にテイエムオ ペラオーを追い越している感じさえあります。今回の2着で、テイエムオ ペラオーに5連敗。昨年から9戦連続連対で、テイエムオペラオー以外の 馬には負けていません。宝塚記念では距離的に考えても逆転のチャンスな ので、陣営は勝負を掛けてくるはずです。究極な仕上げと積極的なレース ができるようなら、負かすチャンスがきっとあるはずです。 ■ 2001年03月24日 中山 日経賞 1着 芝2500m 良 ◎メイショウドトウ は、中団を進み、3コーナーから徐々にスパートし、直線に向くと先に抜け出した マチカネキンノホシをきっちり捕えて1着でゴール。3,4コーナーでの行きっぷりが 悪く、安田康騎手の手綱がかなり動いていましたが、直線に向いてエンジンがかかると 一気に差し切りました。スローペースでしたが、荒れた中山の馬場で大外をまわって 3F34.6秒なら、好評価を与えていいでしょう。天皇賞に向け、視界良好です。 ただし、少し気になるのが3,4コーナーでズブさを見せた点です。天皇賞では 3,4コーナーでの下り坂をいかにスムーズに進めるかがポイントになるので、ここ をどう進めるかにかかっています。京都コースは3戦3連対と実績がありますが、 3000mを超える長距離戦は初めてなので、ほんの少し気になるところです。 パドックでは、実に落ち着いて周回し、馬体の張りも良く、非常に目立っていました。 また、だんだんと古馬の風格がついてきました。次走は天皇賞。外国産馬初の天皇賞馬 になれるか、今の充実ぶりなら好勝負できそうです。 ■ 2000年12月25日 中山 有馬記念 1着 芝2500m 良 メイショウドトウ は、中団よりやや後ろを進み、直線に向き力強く抜け出しましたが、ゴール 寸前でテイエムオペラオーに交わされて惜しい2着。先に抜け出したダイワ テキサスを捕えたときには、安田康騎手も勝利を確信したかもしれませんが 、またしてもテイエムオペラオーの勝負根性に屈しました。これで宝塚記念 から4戦連続テイエムオペラオーの2着。陣営もさぞかし悔しいことでしょ う。ジャパンカップで厳しい競馬をしたので疲れを心配しましたが、これだ けの競馬ができるのですから、この馬のタフネスさは凄いものがあります。 パドックでは、相変わらず張りのある雄大な馬体を見せ、気合乗りもまずま ずで、疲れは感じられませんでした。来年は打倒テイエムオペラオーに向け 、この馬のタフネスぶりを生かして、渾身の仕上げで望んでくるはずです。 悲運の名馬なのか、それともこれまでの2着は序曲なのか、今後のメイショ ウドトウの走りに注目したいと思います。 ■ 2000年11月26日 東京 ジャパンカップ 1着 芝2400m 良 メイショウドトウ は、3,4番手を進む積極的な競馬。4コーナーで馬群の中でもがいてい るテイエムオペラオーを尻目に、先に抜け出しましたが、ゴール寸前で交 わされて惜しい2着。直線に向いたときの手応えは良くは見えませんでし たが、それでも鋭く伸びたところにこの馬の底力を感じます。勝ちパター ンに持ち込んで最後差されただけに陣営もショックでしょうが、現時点で はこれ以上仕方がないと言った感じでしょうか。相変わらず、張りのある 馬体で好調子をキープしており、調子の波が少ない馬という印象を受けま した。次走は有馬記念になりますが、ここ3戦テイエムオペラオーの2着 だけに陣営も何とかしたい気持ちは大いにあるでしょう。早めに抜け出し てそのまま粘り込むのがこの馬の勝ちパターンなので、テイエムオペラオ ーの後ろから行ったのでは持ち味が生きません。今回手応えが悪くても伸 びたことに注目すれば、更なる早仕掛けで一発勝負するしかないでしょう 。陣営がどんな作戦で挑んでくるか、そのあたりも楽しみです。 ■ 2000年10月29日 東京 天皇賞(秋) 2着 芝2000m 重 メイショウドトウ は、3,4番手を進み、直線で早めに抜け出しましたが、テイエムオペラオ ーに楽に突き放されて2着敗退。外枠から思い切って前に行き、早めに抜け 出す積極的な競馬をしましたが、その分、直線で伸びを欠いた感じです。馬 体が除々に完成されてきており、この春と比べるとだいぶパワーアップして います。トモや腹回りの筋肉の付きが良くなり、馬体に迫力が出てきました 。成長力という点では、この馬が1番かもしれません。今後は、ジャパンカ ップ、有馬記念に進みますが、荒れた馬場は得意なので、力勝負に持ち込め ば好勝負できるでしょう。G1で2戦連続テイエムオペラオーの2着と苦汁 を飲まされた陣営は、今度は何かしら工夫をしてくるはずです。どんな作戦 でテイエムオペラオーを追い詰めるのか、そのあたりにも興味があるところ です。 ■ 2000年09月24日 中山 オールカマー 1着 芝2200m 重 ▲メイショウドトウは、内々の3番手を進み、 直線入り口で外に出すと一直線に伸びて1着でゴール。直線で楽に抜け出した脚は、一頭 だけ際立っており、かなりのインパクト。馬体の迫力も十分で春よりひと皮剥けた印象。 パドックでは、落ち着いて周回し、プラス4キロの馬体は少し余裕があったが、毛づやは 良くまずまずの状態。次走は天皇賞になるが、このひと叩きで上積みが見込めるので、 当然期待していいだろう。左回りの2000mはベストの条件。テイエムオペラオーに宝塚 記念の借りを返すチャンスだ。 ■ 2000年6月25日 阪神 宝塚記念 2着 芝2200m 良 メイショウドトウは、2番手と先行し、直線で 一度はジョービッグバンにかわされたが、差し返して2着を確保。今年の充実ぶりをその まま継続した走りで完全に力を出し切っている。G1初挑戦で2着とその力がG1級だっ たことを証明した。雨が降っていた金鯱賞も勝ったように力のいる馬場は得意のようだ。 今後は秋のG1戦線に向かうことになると思うが、もう少し末脚の切れを磨いて欲しい。 堅実な走りは買えるが、G1で強力にプッシュするには、やはり切れる脚が必要だろう。 余談だが、この馬の顔は本当にカワイイ。女性ファンも一杯いそうだ。 ■ 2000年5月27日 中京 金鯱賞 1着 芝2000m やや重 ▲メイショウドトウは、6番手を進み、 3コーナー手前からスパート。 直線に向いても差し脚は衰えず、逆にラスト1Fを11.7秒と突き放す 強い勝ち方。馬体に若干の余裕が感じられたが、直線しぶとく伸びた点は評価 できる。上がり3Fはメンバー中1番だ。それにしても、左回りは良く走る。 母の父はアファームド。先々週のスティンガーといい、今後も注意したい血統だ。 ■ 2000年3月26日 中山 日経賞 3着 芝2500m 良 △メイショウドトウは、先行し最後は伸びるも3着。グラスを意識し仕掛けが 遅れた分、最後は脚を余した感じ。荒れ馬場は得意ではないが、それでも3着するのだ からたいしたもの。パドックでも幅のある好馬体が確認でき今が充実期だ。 ■ 2000年3月5日 中京 中京記念 1着 芝2000m 良 ▲メイショウドトウは、ハイペースの中、道中3番手と先行し、直線突き放す 強い競馬で1着。前走で本格化の兆しはあったが、この勝利で本格化と言えるだろう。 距離もこのくらいが適距離だ。G1に勝つには、切れる脚が必要なので、今後は そこを補充する調教をして行ってもらいたい。 ■ 2000年1月16日 京都 日経新春杯 2着 芝2400m 良 メイショウドトウは、先行して直線で先頭に立つ横綱相撲の競馬。重賞初 挑戦で2着なら今後も楽しみはある。京都コースは、前走の阪神とは違って 得意のようだ。距離はもっと短い方が良い気がする。 |