テイエムオペラオー
更新日2001/09/10

写真募集中
 性別 毛色  牡 栗毛
 生まれ  1996年03月13日生
 父  オペラハウス
 母  ワンスウェド
 母の父  ブラッシンググルーム
 近親  半姉 チャンネルフォー
 厩舎  栗東 岩元厩舎

レース回顧  - by GrinMory -

2001年06月24日 京都 宝塚記念 2着 芝2200m 良

 テイエムオペラオー は、中団を進み、3コーナーから除々にスパートする競馬。4コーナーで 前が塞がる不利で後方に下がりましたが、そこから鋭い末脚で何とか2着 を確保しました。道中はダイワテキサスの岡部騎手にべったりマークされ 、4コーナーでは前が詰まって和田騎手が立ち上げる致命的な不利があり ましたが、それでも直線鋭く伸びて2着を確保したのは底力の証でしょう 。ラスト100mからの末脚は、今までに見せたことがないほどの切れ味 で、この馬の最後まで絶対に諦めない勝負根性を見た気がします。昨年の 有馬記念あたりから、各馬のマークが厳しくなっているので、競馬がやり ずらいのは確かですが、これだけG1を勝てば仕方がないことでしょう。 3,4コーナーでズブさのある馬なので、和田騎手には早めにスパートし て欲しかったですが、あまりにマークが厳しく仕方ないところでしょうか 。強引にスパートできなかったのは、4着に敗れた大阪杯のことが頭にあ ったからかもしれません。和田騎手が、「テイエムオペラーが3,4コー ナーで押してもズブいのは、前にいる馬を見ていて交わせるのが分かって いるから。」と話している記事を読んだことがあります。苦しくてズブさ を出しているのではなく、馬が競馬を分かっていて、わざと力を抜いて走 っているということなのです。以前、テイエムオペラオーが丈夫なのは、 上下のブレがない走法で脚に負担が掛からないからと書きましたが、力を 抜いて走っていることも大きなことなのでしょう。この馬には色々と教わ ることがたくさんあります。パドックでは、引き締まった馬体で歩様に柔 らかさがあり、天皇賞(春)よりもいい状態に見えました。今後は休養し て秋のG1シリーズに備えることになりますが、無事に過ごしてもらいた いものです。各馬のマークは、更に厳しくなりますが、それを押し退けて 、ぜひともG1−8勝目を挙げてもらいたいと思います。良馬場の時計勝 負でも、十分に対応できる馬です。

2001年04月29日 京都 天皇賞(春) 1着 芝3200m 良

 ▲テイエムオペラオー は、中団を進み、4コーナーで先団に取りつくと、先に抜け出したナリタ トップロードをきっちり差し切って1着でゴール。直線に向いて自ら前を 捕えに行く姿は迫力十分で、これぞ王者の貫禄といったところでしょう。 馬体が引き締まって、大阪杯のときより良化していましたが、昨年の天皇 賞(秋)のときと比べるとまだ少し落ちる感じがしました。具体的に言う と、腹回りとトモの張りがいい頃と比べると少し落ちているところと、前 脚の捌きがスムーズさを欠いているところです。それでもこの強い勝ち方 ですから、長距離戦では能力が一枚上ということになります。それにして も、この馬が走るときは、よく雨が降ります。前日の天気予報では、雨は 降りそうにありませんでしたが、結局は朝から雨が降り、良馬場発表でし たが馬場はかなり悪く見えました。少し渋った馬場は得意中の得意にして いるので、天に助けられた感じもありますが、天を見方につけるこの馬の ツキも見逃せないものがあります。大阪杯で4着に敗れた後の一戦で、陣 営も必死の思いで仕上げてきただけに、うれしい勝利でしょう。今後は宝 塚記念で、G1−8勝目を目指すことになりますが、更に調子を上げて出 走してもらいたいものです。パンパンの良馬場で時計勝負になった場合が 課題ですが、これまでの実績からそれほど気にする必要はないとみていま す。宝塚記念を制してG1−8勝となれば、シンボリルドルフの7勝を抜 いて歴代単独トップに立ちます。21世紀の名馬の走りに今年も注目です。

2001年04月01日 阪神 大阪杯 4着 芝2000m 良

 ◎テイエムオペラオーは、中団を進み、 3コーナー過ぎからアドマイヤボスに来られ仕方なく仕掛けて行きましたが、最後 は脚が止まり3頭に差されて4着敗退。昨年8連勝で無敗でしたが、年明けの初戦で ついに連勝が止まりました。アドマイヤボズに来られて早めに仕掛けたのが敗因とも 思えますが、マイナス6キロの馬体は寂しく見えたので状態が本物でなかったかもし れません。また、パンパンの良馬場で時計勝負の競馬に弱いというのも露呈して感じ があります。昨年のG1はみな馬場が荒れていたり、雨で重くなっていたりとこの馬 向きであったことも確かなことです。この敗退で各陣営はテイエムオペラオーを負か すためには何をすればいいか分かったはずです。天皇賞は、今まで以上にマークが 厳しくなるでしょう。それらを全て退けて勝つのが王者というもの。天皇賞では、 ぜひとも万全の状態で出走してもらいたいものです。

2000年12月25日 中山 有馬記念 1着 芝2500m 良

 テイエムオペラオー は、スタートで後手を踏み、後方3番手を進む競馬。4コーナーに向いても 、後方5番手と苦しい位置取りでしたが、そこから馬群を割って一気に伸び ると、最後は先に抜け出したメイショウドトウをゴール寸前で交わして1着 でゴール。出遅れ気味のスタートで後方からになってしまい、なおかつ、道 中他馬のマークが厳しく前に行けない苦しい競馬でしたが、最後は底力と勝 負根性でねじ伏せました。直線に向いたときは、ついにテイエムオペラオー が負けると思ったくらいで、そこから差し切ったのですから凄いとしか言い ようがありません。和田騎手の今回の騎乗は、とても誉められたものではな いですから、馬に助けられたといった感じでしょう。パドックでは、馬体が 細いということもなく、いつも通りの馬体で落ち着いて周回していました。 前脚の出方もスムーズで、最後までいい仕上がりだったと思います。この勝 利で今年負けなしの重賞8連勝、G1−5連勝。どこまでこの連勝を伸ばせ るか非常に楽しみです。来年の古馬戦線もこの馬を中心にまわることになる でしょう。

2000年11月26日 東京 ジャパンカップ 1着 芝2400m 良

 テイエムオペラオー は、中団を進み、4コーナーで各馬に囲まれて抜け出すのに苦労しました が、坂下で馬群を割って抜け出すと最後は先に抜け出したメイショウドト ウをきっちり交わして1着でゴール。クビ差の辛勝でしたが、馬が前を見 て自ら捕らえようとしていたのが印象的で、やはりこの馬の勝負根性は素 晴らしいものがあります。離して勝つことがあまりないので、強さを評価 しない人がいるかもしれませんが、余分な力を使わない、これこそが名馬 の証ではないでしょうか。パドックでは、馬体の張り、毛づやが素晴らし く、天皇賞(秋)の状態をがっちりキープしていました。これで古馬G1 −4連勝でついに誰も踏み入れていない領域にきました。次走は有馬記念 ですが、今の状態をどこまでキープできるのか、ポイントはその1点でし ょう。今回かなり厳しい競馬をしたので、少し心配なところがあります。 元々、カイ食いの細い馬なので、大幅な馬体減があるようなら、苦しくな るかもしれません。ただし、ライバルのメイショウドトウも、今回は厳し い競馬だったことを付け加えておきます。果たして重賞8連勝、G1−5 連勝の大記録は打ち立てられるのでしょうか。既に名馬の域に達している テイエムオペラオーの走りに最後まで目が離せません。

2000年10月29日 東京 天皇賞(秋) 1着 芝2000m 重

 テイエムオペラオー は、中団を進み、3コーナー過ぎから除々にスパートして先団に取りつくと 、直線で真一文字に伸び後続一気に突き放して1着でゴール。前を射程圏に 入れながら進み、先に抜け出したメイショウドトウをあっさり交わして0秒 4差をつける完勝でした。雨が降ってこの馬が得意な馬場でしたが、これま でに見せた中では最も強い勝ちっぷりだったと思います。京都大賞典でひと 叩きされて調子を上げていたので、今までで1番のデキだったこともその要 因でしょう。パドックでは、柔らかい身のこなし中にも力強さが伺え、馬体 の張りもあって非常に目立っていました。気合をそれほど表に出すタイプで はありませんが、うつむき加減で落ち着いて周回する姿には、かなりの迫力 を感じさせます。また、毎回、和田騎手の冷静な騎乗が目に付きます。馬が 競馬を知っているので、和田騎手もそれほどプレッシャーを感じていないの ではないでしょうか。この勝利で今年負け知らずの重賞6連勝、G1−3連 勝を達成しました。距離的に見ても最大の難関を突破したような気がします 。残るは、ジャパンカップと有馬記念で年間負けなしの重賞8連勝、G1− 5連勝の完全勝利なるかもしれません。陣営が今年は負けないと宣言してい たことが現実化しようとしています。20世紀最後に現れた名馬の走りに、 今後も注目したいと思います。

2000年10月08日 京都 京都大賞典 1着 芝2400m 良

 ○テイエムオペラオーは、超スローペースの中、ナリタ トップロードの後ろの3,4番手を進む競馬。直線入り口でスパートし、ナリタトップロードとの 競い合いを楽々制して1着でゴール。内のナリタトップロードが懸命にムチを使って追ったのに対し、 最後までムチを使わずに気合をつけただけで勝ったのだから恐れ入る。仕上がりで面を考えても、 この強さはハンパでない。また驚いたのがその走法。懸命に追ったせいもあるが、ナリタトップロード には縦のぶれがあるのに対し、テイエムオペラオーはスゥーと流れるような感じでほとんどぶれがない。 スキーのうまい人の上半身がほとんどぶれないのと同じで安定感がある。重馬場、良馬場ともに問題 なくこなすのだから、この走法が理想的な走法なのかもしれない。このあたりにこの馬の強さの秘密 があるのかもしれない。パドックでは、多少余裕残しの感じだが、まずまずの仕上がりを見せていた。 毎度言っているが、和田騎手の自信たっぶりの騎乗は本当に素晴らしい。和田騎手の「負けない馬です」 というこのひと言にこの馬への信頼感が凝縮されている感じだ。陣営が京都記念を勝ったあとに今年 は負けないと言っていたが、それが現実化しそうな勢いだ。今回の勝利で天皇賞での1番人気が確実。 1番人気は12連敗中だが、この馬ならジンクスも関係ないとばかり、楽勝するのかもしれない。

2000年06月25日 阪神 宝塚記念 1着 芝2200m 良

 △テイエムオペラオーは、4、5番手につけ、 いつも通り折り合いに専念。3コーナーで内からラスカルスズカ、外からグラスワンダー がスパートするとそれに合わせてスパート。直線に向きジョービッグバンと合わせて一気 に伸び最後はメイショウドトウをかわして1着でゴール。相変わらず4コーナーでは 手応えが悪くなったが、直線ではしっかり伸びて強さをアピールした。良馬場発表でも 直前の雨で馬場が重くなったのも、他が苦にする分、有利になった感はある。パドックで は、あまり気合を表に出さないが、落ち着いて周回し踏み込みもしっかりしていた。仕上 がりとしては、天皇賞よりいいくらいで、腹下の筋肉の張りが素晴らしく力強さを感じた。 久々のハイペースのレースに不安だったが、サイレントハンターの逃げが思ったより スローだったので、何も問題なかった。ただし、このあたりが天皇賞(秋)の課題として残った のは確かだ。今年になって負け知らずの4連勝でG1を2勝。この強さは本物だ。しかし、 忘れていけないのは、何と言っても和田騎手の冷静さだろう。断トツの1番人気だと 騎手の緊張から馬が折り合いを欠いたり、人気の重圧で早仕掛けになったりとするものだ。 それをどっしりと構えて自分の競馬に徹することができるのだから大したものだ。 このコンビで秋競馬を盛り上げてくれることは間違いないだろう。ただ、これだけ強い馬 を負かす馬を探すのも予想の楽しみでもある。現時点では、走法が改善された場合の ナリタトップロードと本調子に戻って切れが倍増した場合のアドマイヤベガの2頭 (昨年の3強)に期待したい。忘れてはいけないのが、ステイゴールドで今度はG1を 勝つのを当てたい。有馬記念では、4歳馬のアグネスフライトとエアシャカールもこれに 加わり、さらに楽しみになる。今から、WAKUWAKUだ!!

2000年04月30日 京都 天皇賞(春) 1着 芝3200m 良

 テイエムオペラオーは、道中は7番手でゆっくり と進み、3,4コーナーの 下りで馬なりで徐々に進出。ナリタトップロードを射程圏内に置き、直線で余裕を持っ て追い出すと楽にナリタトップロードを交わし先頭に立つとラスカルスズカの追い込みも完封し 見事1着。断然の1番人気でもこの落ち着いた騎乗ができた和田騎手の冷静さを誉めたい。 向こう正面で超スローペースになり、最後は上がりの決着になったのも、この馬に見方 した。パドックで馬体を見る限り、馬体が少々ガレ気味でトモの張りも絶好調時に比べる と今一歩の感はあったのだが、それでもこの強い勝ち方をみるとこの距離では実力差が あるのは否めない。今年はこの馬を中心に回ることになりそうが、予想は今回同様に 本命にするか切るかで強気に攻めたいと思っている。

2000年03月19日 阪神 阪神大賞典 1着 芝3000m やや重

 テイエムオペラオーは、3強の中では最も前でレースを進め、直線で和田騎手 が指示するとスパッと伸びて1着。仕掛けどころが難しいレースだったが、他の2頭より 前にいたのに関わらず、2頭よりも早い上がりを使ったのだから恐れ入った。仕掛けの ポイントもズバリで和田騎手も最高の騎乗ができた。こちらが予想通り展開的にオペラー には不利なレースであったが、考えを改めなければならない。ズバリ相当奥がありそうな 馬だ。やや重の馬場も問題にしなかったところも見直したい。これで天皇賞は1番人気 確実。天皇賞までにこの馬の欠点、武豊騎手の秘策を研究してもう1度勝負を挑みたい。 強い馬の弱点を見抜いて、切ることも競馬の楽しさのひとつだ。

2000年02月20日 京都 京都記念 1着 芝2200m 良

 ▲テイエムオペラオーは、3コーナーからスパートし、一度はトップロードに交されるも 差し返して1着。直線でトップロード方が勢いがあったので、差されたと思ったが、馬体が 合ってからしぶとく伸びた。普通じゃない、これがG1馬の貫禄か。57キロで1キロの 差があったのも見方したのだろう。2頭の実力差はほとんどないので、今後も今回のように展開と 仕掛けどころで勝負が決まりそうだ。


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