皐月賞 |
2001/4/15 中山競馬場 G1 芝2000m |
■ レース展望 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アグネスタキオン vs ジャングルポケット 第一幕 勝つのはどっちだ!!
牡馬クラシック第一弾「皐月賞」。今年の3歳牡馬は、例年よりかなり高い レベルのメンバーが揃った印象で、中でもアグネスタキオンとジャングルポケ ットのレベルは相当高いと思います。この2頭のどちらが勝つのか、競馬ファ ンなら今からWAKUWAKUでしょう。 1番人気は、3冠を取れる器と世間から注目されているアグネスタキオンで しょう。昨年のたんぱ杯でジャングルポケットとクロフネに快勝し、今年初戦 の弥生賞では、京成杯を制したボーンキングを5馬身突き放す楽勝劇を演じま した。初輸送、初コース、初の不良馬場を克服してのものだけに、素晴らしい としか言いようがありません。本来は良馬場で切れ味を生かすタイプだと思い ますが、悪い馬場でも勝てたことは大きいと思います。たんぱ賞のレースぶり から10年に1度の逸材と評価しましたが、今でもそのレベルの馬だと思って います。ただし、いくら強い馬でも状態が良くなければ負けるのが競馬。昨年 8連勝で無敗だったテイエムオペラオーが、今年初戦の大阪杯で4着に敗れま した。競馬に絶対はないのです。アグネスタキオンは、弥生賞で余裕の残しの レースができましたが、不良馬場だったので、疲労度は良馬場よりも大きかっ たと思います。不安があるとすれば、その点だけでしょう。1週前調教では、 全体時計は遅かったですが、ラスト11秒台の切れ味を見せました。動きはま ずまずで疲れは感じられませんでしたが、やはり全ては最終調教を見てから判 断したいと思います。中山の馬場は荒れているので、必ずしもこの馬に向かな いことも付け加えておきます。 2番人気は、ジャングルポケットでしょう。たんぱ杯でアグネスタキオンに 0秒4負けましたが、久々の出走で万全ではなかったことを考えれば、逆転で きない差ではないと思います。共同通信杯で見せた末脚は、間違いなくG1級 のものです。また、ここにきての馬体の充実は目を見張るものがあります。3 冠の器と評され皐月賞前に屈顕炎で断念したフジキセキと同じ馬主、調教師、 助手、騎手に再度クラシック制覇のチャンスがやってきました。奇しくも3冠 の器と評されるアグネスタキオンが相手というのも、何か因縁めいたものを感 じます。こちらも最終調教次第ですが、1週前調教で非常にいい動きを見せて いたので、この馬に関してはそれほど心配いらないと思います。 あとは、急遽出走することが決まったダンツフレームに魅力を感じます。き さらぎ賞でアグネスゴールドに差されて2着、中1週のアーリントンCでは、 先週のニュージーランドTを勝ったキタサンチャンネルを破って優勝していま す。陣営はNHKマイルCと出走を迷ったようですが、2000mなら適距離 の範囲なので、十分に力を出せると思います。例年なら、この馬のレベルを持 ってすれば勝てそうですが、今年は上位2頭が強烈だけに少し苦しい戦いにな りそうです。ただし、上位2頭が本調子でなかったり、道中少しでも不利があ れば逆転できなくはないでしょう。馬体も昨年とは別馬と思えるくらい成長し ているので、一発を期待していいと思います。 その他では、久々のスプリングCで中々の切れ味を見せ3着と実力をアピー ルしたミレニアムバイオ、弥生賞2着の後、順調に調教を消化し、だいぶ馬体 が充実してきたボーンキング、2戦目の弥生賞で3着し出走権を得た名牝ノー スフライトの子ミスキャストあたりが気になるところです。また、イレ込みは ひどいですが、馬体の良さは素晴らしい良血シンコウカリドにも一発の魅力を 感じます。 ■■■ ちょっとブレイク − 馬名の由来 ■ ◇アグネスタキオン タキオンは、「光速を超える速さで運動する仮想的な粒子」を意味する物理用語。 ◇ジャングルポケット 密林の秘宝。 ■■■ ミニデータ ■ ・皐月賞のポイント(長文です。。。) ・過去10年で1番人気と2番人気で決着したのは1回のみ。(2000年) 過去10年で3桁配当は2回のみ。以外に荒れるレース。 ・過去10年の連対馬で2000mの連対経験があったのは17頭。 残る3頭のうち、2頭が朝日杯の勝ち馬。2000mの経験が欲しいところ。 ・過去10年の連対馬で前走5着以内だったのは19頭。大敗馬の巻き返し難しい。
■■■ ステップレース ■
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■ 相馬眼予想 |
アグネスタキオンとジャングルポケットのどちらが勝つのか、それとも伏 兵が現れるのか、楽しみにしていた皐月賞がついにやってきました。1週間 検討してきましたが、調教が終った時点では、素晴らしい動きを見せたジャ ングルポケットで勝負しようと思っていましたが、1番枠を引いたので多少 心配な面も出てきました。1番枠と言えば、昨年のラガーレグルスのことを 思い出す人も多いでしょう。多頭数の競馬で1番枠は決して好枠とは言えま せん。そのあたりをどうクリアするか、角田騎手の手綱捌きに掛かっていま す。対するアグネスタキオンは、7番枠とまずまずの枠を引き当てました。 弥生賞で3番手と早めの競馬を予行練習していることから、今回も早めの競 馬になるのではないかと思っています。 さて今回のポイントは、ジャングルポケットがどう乗るかということだと 思います。逃げるのはシェアハピネスで、他ではミレニアムバイオが先に行 くと宣言しています。いずれにしてもペースはあまり早くなりそうもなく、 平均ペースくらいで進むと思います。断然の1番人気のアグネスタキオンは 、前述した通り、好位から早めに抜け出す競馬をするはずです。平均ペース になること、アグネスタキオンが好位からの競馬をすることを想定すれば、 ジャングルポケット陣営はどういう作戦に出るのでしょうか。後ろから行っ てアグネスタキオンを差し切るのは難しいと、たんぱ賞の結果からも分かっ ているでしょうから、アグネスタキオンが好位なら、ジャングルポケットも それをマークする形で好位につける競馬をするのではないでしょうか。好位 につける競馬なら、1番枠もいい枠です。芝の生育もだいぶ良くなってきて いるので、それほど内が悪いということもありません。1番枠の心配は、だ いぶ減ってきました。展開に話を戻しますが、3コーナーでアグネスタキオ ンがスパートすれば、ジャングルポケットもスパートするので、一気にペー スが上がります。2頭が強いだけにラップもハンパでないでしょうから、先 行馬は苦しくなりそうです。後方から一気に差せる鋭い脚を持った馬が有利 です。34秒台の切れ味を持った馬でないと、差し切るのは難しいでしょう 。直線では2頭のマッチレースになるのか、それとも後方一気の馬が差して くるか、2頭の実力を考えるとマッチレースになる確率が高いというのが今 回の結論です。34秒台の末脚が使えそうなのは、ダンツフレームとミスキ ャストですが、現時点で2頭との実力差があるだけに差し切るまで行かない 可能性が高いと思います。では、勝つ馬はどちらかというと、力のいる馬場 の適性と調子の良さを考慮して、ジャングルポケットだと思います。今まで のレースからアグネスタキオンに死角はなさそうですが、今回はそれほど調 子がいいというわけではありません。強い馬は普通のデキなら問題ないとも 思いますが、ジャングルポケットが絶好調なだけに、こちらに賭けてみたい と思います。単勝とワイドを含めた流し馬券で勝負します。 ◎ジャングルポケット ○アグネスタキオン ▲ダンツフレーム △ミスキャスト 注ボーンキング |