菊花賞
2001/10/21 京都競馬場 GT 芝3000m

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レース展望

出走有力馬 (上位評価の馬から説明)

ジャングルポケット
ダービー以来の出走となった札幌記念は、エアエミネムと古馬ファイトコマンダー に敗れて3着でしたが、この中間じっくり乗り込んで仕上がりはいいようです。 札幌記念のときに気になったのは、調教ではフックラ見せていた馬体がレース当日 は少し細く見えたことです。追い切った後にカイバを食べなかったのかは分かりま せんが、そこだけが引っ掛かっています。2週前調教は坂路で51.1秒、1週前 は坂路で52.4秒を出しており、調教は予定通り順調に進んでいます。馬体は 筋肉が盛り上がってきた印象で今回もフックラ見せています。距離3000mで すが、折り合いがつくので距離自体は心配していませんが、気になるのは超スロー になった場合です。34秒台の脚はありますが、どちらかというとパワー 型なので、スパッと切れる脚のある馬に脚元をすくわれる可能性が考えられます。 スタミナはあるので、平均ペースで底力勝負になった方がレースはしやすい でしょう。京都の馬場が3週目でだいぶ荒れてきたのが、少し有利に働きそうな 感じがします。
エアエミネム
駒草賞、巴賞、札幌記念、神戸新聞杯を優勝し4連勝でG1獲りに挑んできまし た。神戸新聞杯は、サンライズペガサスに詰め寄られましたが、菊花賞を意識し た緩い仕上げだっただけに2着以下とは力差はあると思います。馬体の良さ、顔 つきは一級品で、2000mなら古馬の一線級とやっても好勝負できるでしょう。 積極的に前に行って34秒台の末脚をコンスタントに使える馬はそういるもの ではありません。距離3000mも折り合いがつくので問題なく思えるし、芝が 荒れても雨が降ってもこれまでの実績からはマイナス要因になりません。1週前 の調教は、テンザンセイザと併せて遅れはしましたが、動き自体は悪いところが なく好調をキープしています。馬体が少し太く映ったので、最終調教でどこまで 絞れるかといった感じでしょうか。現時点では切る要因がありません。
ダンツフレーム
神戸新聞杯4着で9戦目にして初めて連対を外しました。プラス10キロで成長 分はあるにしてもやや重め残りだったことと、道中で掛かり気味に行ったことが 最後の伸びに影響したようです。馬体は春からそれほど成長した印象がなく、やや 期待外れの印象で底を見せた感じもありました。元々胴が詰まった馬体で距離が 不安視されている馬ですが、ダービー2着しているわけですから、こなせないこと はないでしょう。今回は武豊騎手が騎乗するのは大きな魅力でどんな作戦で臨ん でくるか非常に楽しみです。まずは馬体が絞れて、調教でいい動きを見せてもらい たいところです。
アグネスゴールド
骨折明けの神戸新聞杯は最後方を進み直線だけの競馬で感触を確かめた程度で したが、馬体の張りとバネの利いた走法は健在だったので正直安心しました。 ひと叩きされて調子が上がれば、能力的に好勝負できる馬ですが、問題なのは 距離でしょう。体型と今までのレースぶりから1600〜2000mくらいが 適距離かと思います。超スローで最後の切れ味勝負なら出番はありそうですが、 やや買いづらい感じは否めません。まずは最終調教で完全復活した姿をみせて 欲しいところです。
サンライズペガサス
神戸新聞杯で直線前が詰まりながらも馬群を割ってエアエミネムに迫った脚は 見どころがありました。レースを使われる度に良くなっている印象で、この夏に 力をつけた一頭です。一週前調教は坂路で51.6秒の好タイムを出し、馬体 の張り、毛づやとも申し分ないところまで仕上がっています。状態の良さは万全 なので、あとは上位の馬との力関係でしょう。まだ首をあまり上手く使えて いないので、そのあたりが改善されれば切れ味はもっと出てくると思います。
テンザンセイザ
京都新聞杯を勝った後、ダービー6着、神戸新聞杯9着と走りに精彩を欠いて いますが、馬体の作りはいいものがあるので、まだ見限れません。ただし、 今ひとつ強調材料がないというのが正直な印象です。



■ ステップレース 

日付レース1着馬2着馬
2001/01/08シンザン記念ダービーレグノビッグゴールド
2001/01/14京成杯ボーンキングマイネルエスケープ
2001/02/04共同通信杯ジャングルポケットプレジオ
2001/02/11きさらぎ賞アグネスゴールドダンツフレーム
2001/02/24アーリントンCダンツフレームキタサンチャンネル
2001/03/04弥生賞アグネスタキオンボーンキング
2001/03/18スプリングSアグネスゴールドシンコウカリド
2001/04/15皐月賞アグネスタキオンダンツフレーム
2001/04/28青葉賞ルゼルプレシャスソング
2001/05/04プリンシパルSミスキャストビッグゴールド
2001/05/04京都新聞杯テンザンセイザエイシンスペンサー
2001/05/06NHKマイルCクロフネグラスエイコウオー
2001/05/27ダービージャングルポケットダンツフレーム
2001/07/01ラジオたんぱ賞トラストファイヤーマイネルバンガード
2001/08/19札幌記念エアエミネムファイトコマンダー
2001/09/16セントライト記念シンコウカリドトレジャー
2001/09/23神戸新聞杯エアエミネムサンライズペガサス



必勝データ (過去10年のデータを元に分析)

重賞経験は必須
連対馬20頭のうち、重賞初挑戦だった馬は1頭もおらず、18頭が重賞で 連対を果たしていた。そのうち14頭が皐月賞かダービーに出走していた のも大きな特徴で、しかも14頭が4着以内に入っていた。さすがに強い馬 が勝つと言われる菊花賞、重賞連対経験のある春の実績馬が無事に出走して くるようなら素直に狙いたい。
長距離経験必須
連対馬20頭全てが2200mのレースで3着以内の経験があった。3000 mの菊花賞、さすがに長距離経験は必須になる。今年はアグネスゴールドが 2000mまでしか経験がなくデータ的には消し。
人気馬が堅実
連対馬20頭の人気の内訳は、1番人気6連対、2番人気5連対、3番人気 5連対、6〜10人気が4連対で、実に8割が1〜3番人気の馬で占められる。 1〜3番人気馬が連対しなかった年はないので、穴を狙うにしても1〜3番 人気の馬を絡めての馬券作戦でないと成立しない。



過去のレース結果 

日付1着馬2着馬馬連配当
1996年 ダンスインザダーク ロイヤルタッチ 1,760円
1997年 マチカネフクキタル ダイワオーシュウ 3,970円
1998年 セイウンスカイ スペシャルウィーク 510円
1999年 ナリタトップロード テイエムオペラオー 780円
2000年 エアシャカール トーホウシデン 1,580円


調教診断

エアエミネム A/
栗CWで強めに追われると瞬時の併走馬を突き放す切れ味を見せました。 仕掛けられてからの反応が抜群で、重心を低くして末脚を伸ばす姿は 明らかに前走以上のものです。脚捌きもこの馬独特の柔らかさを保って おり、絶好調まではいきませんが、ほぼ万全の仕上がりです。このデキ なら力を出し切れるでしょう。今回も期待できそうです。
サンライズペガサス A/
栗坂で直線一杯に追われて、力強い回転の速いフットワークで 鋭く伸びました。神戸新聞杯のときは追われて少しよれましたが、今回 はまっすぐ伸びたように上積みが感じられます。馬体の張りと毛づや が目立ち、元気の良さならこの馬が1番でしょう。馬体を大きく 伸びやかに見せているのも好印象で、力を出せるデキと判断します。
テンザンセイザ A/
栗CWで一杯に追われて、ラスト11.6秒の切れ味を見せ、併走馬を 突き放しました。追ってからの反応が抜群で、前走からの上積みがかなり 感じられます。脚の回転が早くなった印象で、バネの利いた走りは非常 に目立ちます。馬体も引き締まり、ほぼ万全の仕上がりです。
ジャングルポケット A→
栗坂で馬なりで軽めの調教。月曜日にウッドで時計を出しているので 量的には足りていますが、少し物足りない印象を受けました。皐月賞 のときは、豪快な脚捌きで迫力を感じさせましたが、今回はその迫力 があまり感じられませんでした。春の豪快な姿がイメージの中にある ので、この動きでは高い評価を与えられませんが、調子が悪いという ことではありません。秋を迎え精神的に落ち着きが出てきて、顔つき も風格が感じられるのは好印象です。ここでは可もなく不可もない 普通のデキとしておきます。パドックを見て慎重に判断したい気がします。
アグネスゴールド B↑
栗DWで一杯に追われて、ラスト12.2秒の切れ味で併走馬を一気 に突き放しました。全体時計は遅いですが、ラストの伸びは素晴らしく 復調気配が感じられます。馬体の縦の幅もまだ春当時のいい頃と比べる とまだ劣りますが、だいぶ戻してきています。末脚の切れ味勝負なら出番 があるかもしれません。
ダンツフレーム B→
栗DWで強めに追われて、チアズブライトリーと併走に持ち込みました が、ラストの伸びがひと息で前走から良化した印象はありません。 馬場が悪かったせいもありますが、この切れ味では不満が残ります。 春はもっと馬自身に活気がありましたが、この秋はそれが感じられ ません。馬体は引き締まってきましたが、前脚の出がスムーズさ欠け るのも嫌な感じです。デキは良くて8分程度でしょう。強調できません。

相馬眼予想

 さあ秋のG1第三弾「菊花賞」。過去10年で1〜3番人気の馬の連対が 8割を占める堅いG1として知られますが、果たして今年は堅い決着になる のでしょうか。今年の最大ポイントは、3強と言われているジャングルポケ ット、ダンツフレーム、エアエミネムの取捨でしょう。ダービーの1,2着 馬に夏の上がり馬エアエミネムが挑むかという図式と言いたいところですが、 このあたりは例年とは違うというのが今年のひとつの特徴です。

 エアエミネムは、札幌記念でジャングルポケットを、神戸新聞杯でダンツ フレームを既に負かしています。ジャングルポケットとダンツフレームの状 態がひと息だったとはいえ内容は完勝ですから、今回はダービー1,2着馬 に挑むというより、受けて立つ立場というのが正解でしょう。ところが、前 日オッズでは、ジャングルポケット、ダンツフレームに続く3番人気になっ ています。一体これはなぜなのでしょうか。

 ジャングルポケットが1番人気なのは、ダービーを圧勝したように長距離 適性と末脚の爆発力が評価されているのはもちろんのこと、札幌記念をひと 叩きされた上積みを期待されてのものでしょう。ダンツフレームは長距離 に向く馬体ではなく調教で決していいとは言えない動きでしたが、2番人 気なのは武豊騎手の人気以外なにものでもないでしょう。逆にエアエミネ ムが3番人気なのは、デインヒル産駒が長距離得意とは言えないところと神 戸新聞杯の最後でサンライズペガサスに詰め寄られたことで距離が伸びてど うかと思っている人が多いからでしょう。まず、これらの見解の妥当性を検 証していきたいと思います。

 まずジャングルポケットは、その体型、血統背景、ダービー圧勝の走りか ら、距離3000mは問題ないでしょう。今回は坂路でしっかり調教されて いるので、内面的な仕上がり自体は札幌記念のときより上なのは確かでしょ う。最終調教で皐月賞のときのような豪快な脚捌きが見られなかったことが気になりま したが、馬なりだったことと、精神的な落ち着きが出てきたことで豪快さが感 じられなかったと考えれば、状態が悪いということはないと思います。調教 で割り引くことはしないで予想することにします。

 ダンツフレームは、馬体は長距離向きではないですが、ダービーで2着し た馬ですから、距離をこなせないことはないでしょう。問題なのは、状態面 で調教での動きを見る限り、神戸新聞杯からの上積みはそれほど感じられま せん。春当時は馬自身に活気がありましたが、この秋はそれが感じられない のが気になるところです。調教の動きからは、少し割り引いて考えないとい けないでしょう。武豊騎手が期待されて人気になっていますが、ここでは危 険な人気馬という見解です。武豊騎手は、展開面を考慮してダンツフレーム の能力を最大限引き出す騎乗をするでしょうが、今の状態でそれを馬ができ るか不安が残ります。パドックでぎらぎらとした目つきで気合乗りがいいよ うなら評価を上げたいと思いますが、現状は割り引いて考えます。

 エアエミネムは、デインヒル産駒だから長距離は向かないという見解は妥 当でないと思います。血統は全体で見れば長距離得意、短距離得意と分けら れると思いますが、個々で見た場合は例外的な馬が付き物だからです。エア エミネムがこれまで1800m1勝、2000m4勝、2200m1勝して いる実績と、道中折り合いがついていることから、3000mは十分にこな せると思います。また、神戸新聞杯でサンライズペガサスに詰め寄られたこ とに対する見解ですが、菊花賞を意識した緩い仕上げだったことと、直線で ラストは目一杯に追っていないことからであって、見た目以上に2着以下と は力差があると思います。札幌記念もそうでしたが、抜け出してからは余裕 を残すことで完全に仕上げ切らないようにしています。最終調教では、 柔らかさのある独特の脚捌きで、抜群の反応を見せ併走馬を突き放しました。ほぼ 万全の仕上がりで、状態面の不安は何もありません。

 3強についてまとめると、ジャングルポケットは距離OKで状態面でプラ スもないがマイナスもない状態、ダンツフレームは距離はこなせるが状態面 は少し割り引き、エアエミネムは距離OKで状態面は他馬よりアドバンテー ジがあるということになります。ここからは、いつものように馬場状態、 各馬の調子、展開から予想していくことにします。

 まず京都の馬場状態ですが、土曜日のレースを見る限り、内側がだいぶボ コボコと荒れてきた印象で馬場のいい外を回った馬が差すレースが目に付き ました。内も伸びなくはないですが、上位にきている馬はそれなりにパワー を持った馬で、切れ味優先の馬なら外を回した方が無難といった感じです。 馬場の悪いのは、4コーナーから直線にかけてで、それ以外はそれほど悪く はないようです。全体的にやや力のいる馬場状態になっています。

 次に各馬の調子ですが、3強は前述した通りですが、その他ではサンライ ズペガサスのテンザンセイザの動きが良く見えました。特にサンライズペガ サスは、馬体の張りと毛づやが素晴らしく、元気の良さが目立ちました。他 では、アグネスゴールドが前走より良化していますが、まだ春当時と比較す ると少し物足りない感じでした。調教診断で取り上げなかった馬では、メイ クマイデイがまずまずの動きを見せました。叩き3戦目でこの馬なりにいい デキで出走できそうです。

 次に展開ですが、逃げて好成績を上げているマイネルデスポットが逃げそ うです。2番手以下はよく分かりませんが、メイクマイデイあたりでしょう か。いずれにしてもスローペースになりそうです。エアエミネムはいつも通 り好位から、ジャングルポケットはスタートが良ければ中団からで悪ければ 無理せず後方から、サンライズペガサスはジャングルポケットと同じような 位置取りから、アグネスゴールドは後方からの競馬になりそうです。問題な のはダンツフレームで、自在性があるのでどんな競馬でもできるだけに昨年 100通りの作戦を考えて臨んだ武豊騎手の作戦が注目されます。おそらく、 馬場の悪い内側を避けながらも内々の最短コースを進み、直線で馬場のいい 外に出して差す競馬をすると思いますが、馬自身の状態面に不安が残る現状 ではどうでしょうか。

 スローペースで一団で進み。3コーナー手前から徐々にペースアップして 直線勝負の競馬になりそうです。エアエミネムの松永幹騎手は、馬の能力を 信じて騎乗すると話しており、4コーナー2,3番手で直線早めに抜け出 してそのまま粘り込む競馬をするでしょう。ジャングルポケットは中団から ならエアエミネムが動けば一緒にスパートし、後方からなら自分から動いて 捕まえに行くしかないでしょう。エアエミネムは、11秒台の脚を連続して 4F使うでしょうから、長くいい脚を使える馬でないと好走は難しいでしょ う。

 エアエミネムより前に行った馬では、マイネルデスポットとメイクマイデ イが長くいい脚を使える候補ですが、G1ではワンパンチ足りない気がする ので買えても抑えの評価です。後ろから行く馬では、ジャングルポケット、 サンライズペガサス、アグネスゴールド、ダンツフレームの4頭が候補です。 調教の動きが良かったテンザンセイザは勝った京都新聞杯でさえ35秒台の 末脚で34秒台を使えるかどうかの不安があります。また、長距離得意な マンハッタンカフェはパワー型で切れ味勝負では苦しいのでペースが早くな るか、各馬がよほど早仕掛けしてスタミナ勝負にならない限り苦しいと思い ます。

 さあ最終決断を下します。本命は、エアエミネムです。自分から動いて競 馬を作れるというのは大きな強味で、34秒台の末脚で後続を完封できると 判断しました。馬体の作り、顔つきからも名馬のそれを感じるし、まだ成長 する余地を多分に残した状態で、それも余力を残して古馬を負かしてしまう ところに並々ならぬ強さを感じました。まだ完全には仕上げていませんが、現 時点で状態のいいダービー馬ジャングルポケットを負かせるだけのものを持 っていると思います。ダービー当日の駒草賞で見せた34.5秒の末脚にどう いう価値があったのか、ついに証明するときがやってきました。5連勝で外 国産馬初の菊花賞制覇を期待します。

 対抗は、ジャングルポケットです。切れ味ではアグネスゴールドにかない ませんが、長くいい脚を使えるという点ではこの馬が1番でしょう。皐月賞の ように強引なレースをするとどうかと思いますが、ゆったりと流れる300 0mなら多少出遅れても道中でカバーできるでしょう。飛びが大きい馬なの で、不利なくエンジンが掛かるように外を回ることになると思いますが、そ こが器用に立ち回れるエアエミネムとの差で、その分差し切るのは難しいと 判断しました。また、4コーナーまでスローで進み、直線の切れ味勝負にな った場合にもやや不安があります。ただし、馬場が荒れてきたのは有利に働きそうです。

 あとは、サンライズペガサスです。状態面の良さと神戸新聞杯のレースぶ りを評価しました。ジャングルポケットのエンジンの掛かりが悪いようだと この馬が2着になる可能性は十分あるでしょう。京都芝コースの2戦2敗 というのが気になるところですが、本格化する前のことなので、それほど気 にする必要はないでしょう。元気の良さは1番なので、池添騎手には思い 切った競馬をしてもらいたいと思います。

 距離の不安はありますがスローペースで直線の末脚勝負なら引けを取らない アグネスゴールド、調教の動きひと息も能力はG1級のものがあることを既に 証明しているダンツフレーム、エアエミネムのスパートが遅れ前で楽を出来た 場合に粘り込む可能性があるメイクマイデイを抑えます。

     ◎エアエミネム
     ○ジャングルポケット
     ▲サンライズペガサス
     △アグネスゴールド
     注ダンツフレーム
     注メイクマイデイ


レース結果

 2001年4回京都6日( 10月 21日) 11R  
 第62回 菊花賞(GI) 
 サラ系3歳 3000m 芝・右 外  
 牡・牝(指) オープン 定量 
 本賞金: 11200、 4500、 2800、 1700、 1120万円 発走 15:40 
 天候:小雨  芝:良  
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 着 予 枠 馬      馬  名         性齢  重量     騎手   タイム   着差       馬体重   調教師  人気
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  1   2  2    マンハッタンカフェ 牡 3 57.0kg  蛯名正義 3:07.2        494Kg  +4 小島太   6
  2   6 10    マイネルデスポット 牡 3 57.0kg  太宰啓介 3:07.3 1/2馬身  520Kg  -4 柴田光陽 11
  3 ◎ 5  8 (外)エアエミネム    牡 3 57.0kg  松永幹夫 3:07.4 3/4馬身  502Kg  +2 伊藤雄二  3
  4 ○ 7 13    ジャングルポケット 牡 3 57.0kg  角田晃一 3:07.6 1 1/4馬身  470Kg   0 渡辺栄   1
  5 注 6 11 (市)ダンツフレーム   牡 3 57.0kg  武豊   3:07.7 3/4馬身  496Kg  +6 山内研二  2
  6 注 4  6 (地)メイクマイデイ   牡 3 57.0kg  小牧太  3:07.8 1/2馬身  490Kg  +6 勢司和浩  8
  7   2  3    チアズブライトリー 牡 3 57.0kg  藤田伸二 3:08.0 1馬身    454Kg +10 山内研二  9
  8 △ 8 14 (市)アグネスゴールド  牡 3 57.0kg  河内洋  3:08.1 3/4馬身  462Kg   0 長浜博之  5
  9   7 12 (市)テンザンセイザ   牡 3 57.0kg  四位洋文 3:08.1 アタマ    476Kg  +4 藤原英昭  7
 10   5  9    タニノトリビュート 牡 3 57.0kg  武幸四郎 3:08.2 クビ     438Kg   0 松田国英 12
 11   3  5    アドマイヤロード  牡 3 57.0kg  福永祐一 3:08.3 3/4馬身  448Kg  +2 橋田満  13
 12 ▲ 4  7    サンライズペガサス 牡 3 57.0kg  池添謙一 3:08.3 クビ     484Kg  +6 石坂正   4
 13   1  1    ビッグゴールド   牡 3 57.0kg  村本善之 3:08.7 2 1/2馬身  454Kg  +2 中尾正  10
 14   3  4    ワンモアバンクオン 牡 3 57.0kg  渡辺薫彦 3:08.9 1 1/4馬身  454Kg  -4 渡辺栄  15
 15   8 15    ダービーレグノ   牡 3 57.0kg  幸英明  3:08.9 クビ     458Kg   0 高橋成忠 14
 -------------------------------------------------------------------------------------------------
 ハロンタイム  13.3 - 11.7 - 12.3 - 12.8 - 12.9
        - 12.6 - 13.2 - 13.1 - 12.8 - 12.5
        - 12.7 - 12.0 - 11.4 - 11.7 - 12.2  
 上り  4F 47.3 - 3F 35.3 
 1コーナー  10-9-3-(8,14)6(1,13)7,2(4,5)15,12,11  
 2コーナー  10-9-3-8,6(1,14)13,2(4,7)5(12,15)-11  
 3コーナー(2周目)  10-9-(6,3)(1,8)(2,14)(4,13)(12,7)(5,15)11  
 4コーナー(2周目)  10-9-(6,1)3(2,8)14,13(4,12,7)(11,5,15)  

 <払戻金> 
 単勝 02 1,710円  6番人気  枠連   2- 6  1,620円  8番人気
 複勝 02   440円  6番人気  馬連  02-10 46,210円 54番人気
    10 1,770円 11番人気  ワイド 02-10  6,690円 49番人気
    08   230円  3番人気      02-08  1,220円 12番人気
                         08-10  4,910円 42番人気

レース回顧

菊花賞が終って - レース直後の感想 -

エアエミネムの松永幹騎手は、インタビューで馬の能力を信じて騎乗すると 話していましたが、雨が降って多少力のいる馬場になったことと、道中少し 掛かり気味になったことでスタミナを心配して追い出しを我慢したのでしょ う。前に行った馬よりも後ろのジャングルポケットを意識してレースを進め たことが波乱になった原因だと思います。

それにしても松永幹騎手もジャングルポケットの角田騎手もマイネルデスポ ットのことを全く警戒していなかったというのはどうでしょうか。出走馬の 特性を把握できていない感じがしました。マイネルデスポットはスローの長 距離戦で11秒台の脚を4F使ったことのある馬ですから、4コーナーであ れだけ離されて、更に最内と外のコースロスの差を考えれば、駆け引き云々 を言ってられない状況と判断しなければいけないと思ってしまいます。勝っ たマンハッタンカフェは、蛯名騎手が早めに仕掛けて内から抜け出したよう に判断力の差が出たような気がします。

エアエミネムもジャングルポケットも自分の持ち味を出せないまま敗れたの は正直残念です。特にエアエミネムは、今回もまだ馬体は完全に仕上げ切っ ていないでこれだけ走れるのですから、来年は楽しな馬です。既にジャング ルポケットを超えています。

最後に蛯名騎手は今週父親が亡くなくなったそうです。ゴールしたときの大 きなガッツポーズと勝った後に馬の首に顔を埋めてホッとした息をついた姿 にはそういう思いが含まれています。感動した方も多いのではないでしょう か。蛯名騎手は、トロットスターに続きこの秋G1−2勝。今後も注目です。




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